好人物のプーチン、惜しいこの戦術下手。西側はごろつき共。イスラエルで行われている残虐、悪辣を前にして平気な者ども。
プーチンの戦略的失態
2024年5月20日
プーチンの戦略的失態
Putin’s Strategic Blunder | (paulcraigroberts.org)
ポール・クレイグ・ロバーツ
この失態は、2022年2月より数年前に始まりました。
プーチンは、アメリカがウクライナ政府打倒を準備していることに気づかなかった。打倒が始まったとき、プーチンは打倒を阻止するための行動をとらなかった。それどころか、ロシアは、ワシントンが、ロシア国家の旧州を乗っ取るのを許したのだ。
敵対的なウクライナは、ロシアにとって実存的な脅威だ。一体なぜロシアは脇に置いて、ワシントンの乗っ取りを許したのだろう?
一体なぜロシアは、ソ連の指導者たちに引き裂かれ、ウクライナで立ち往生しているロシアとの統一を求める独立したドンバス共和国の投票を拒否し、その後8年間、手をこまねいていたのだろう?
これらの戦略的失策の元凶は、クレムリンの現実主義の欠如にあった。
プーチンは、ワシントンが脅し、賄賂と強制に頼っているという事実にもかかわらず、外交に頼った。
クレムリンは、ミンスク合意によって、どこにも行けない死んだ馬に鞍をつけているのだということを、まったく理解していなかった。
ロシアのドンバスの住民が、今日のガザのパレスチナ人のように虐殺されようとしているという見通しによって、プーチンがついに介入を余儀なくされたとき、プーチンは断固とした対応を怠った。
いまだに独り外交ゲームを演じている彼は、ロシアのウクライナ侵攻はなく、ドンバスから敵対的なウクライナ軍を一掃するための「特別軍事作戦」だけだと主張した。もはや存在しない外交の世界で迷子になったプーチンは、彼が何を言おうと、何をしようと、欧米のプロパガンダが、介入を、ヨーロッパ全体に広がるソビエト帝国の再建として提示することに気づいていなかった。
限定的で、ペースの遅い"特別軍事作戦"が、ワシントンと、そのNATO傀儡連中に、紛争に巻き込まれる豊富な時間を与え、紛争がロシアにとって実存的問題になるまで、紛争を際限なく拡大させることは、すぐに明らかだった。これが起こったことです。
それでもクレムリンは非現実的に考えている。プーチンは、ウクライナ軍をロシアの人口密集地域から追い出すという目的が成功する寸前であり、戦争は終わり、ロシアの成功は交渉による解決で認められるだろうという前提がある。
この妄想は、ワシントンがロシア破壊を意図しているというロシア外務大臣ラブロフの認識にもかかわらず、続いている。ラブロフもプーチンも、ロシアを破壊するというワシントンの意図と交渉する用意があると強調し続けている。それほど致命的でなければ、それは陽気でしょう。
ラブロフ外相の演説を聞いてみよう。彼はロシアに対する脅威を理解しているが、脅威に対するロシアの対応に匹敵することはできない。https://informationclearinghouse.blog/2024/05/19/the-west-has-decided-to-sort-things-out-on-the-battlefield-russia-is-ready-lavrov/13/
ロシアの介入は限定的だと考えていたプーチンは、戦争の準備ができていなかった。彼は、ウクライナ政府の戦争遂行能力を妨害することはほとんどなかった。プーチンは、ウクライナを封鎖するよりも、長引く村を、村を征服して選んだのだ。西側諸国はこれをロシアの軍事力の限界と解釈し、西側諸国が紛争に関与するための励ましと時間を与えた。
欧米は今や非常に関与しており、欧米の政治指導者たちは、ロシアが更なる侵略を意図していると確信しており、ロシアに対する戦争の準備をしている。それでも、プーチンとラブロフは交渉について語っている。西側諸国が交渉を拒絶して10年が経った今でも、クレムリンは交渉を解決策とみなすことができるのだろうか。
やらなければならなかったのは、キエフを戦争から叩き出し、アメリカの傀儡政権の代わりにロシアに友好的な政府を樹立し、欧米が関与する時間がある前に、欧米に既成事実を提示することだった。紛争がロシアと欧米間の戦争に拡大する危険性を示しているのは、欧米の関与だ。
おそらく、解決策はまだ実行可能です。ドニエプル川の西側にある中立国ウクライナは、黒海へのアクセスを失わせることになる。交渉によってそのような結果が得られる可能性は極めて低い。それは力によってのみ課せられます。
ロシアの武力行使を抑制することで、プーチンは核のハルマゲドンへの道を開いた。
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