命の大切さを伝えたい想いがあり、その場を舞台という場に選んだ。しかし、ステイホウムの昨今危険な場かもしれない。自分のリサーチによれば、万全な対応を行えば感染は防げるとは思うのではあるが、100%ではない。万が一のことがあったらどうする?演者のこと、お客様の事、毎日がヒリヒリする。伝えたいという想いが勝てるのか?今ならまだ間に合う、やめてしまうか。
そんな毎日だった。そんなある日、ある人物が自分で命を絶ったとの訃報を耳にした。また、若い命がしかも影響力のある命がこの世を自ら去った。悔しかった。とても悔しかった。
絶対に間違った選択だと思う。この訃報を聞いて改めて覚悟を決めた。どんなことがあろうとも必ずこの公演だけは、お客様にお届けしようと。
命の大切さを尊さをお届けしようと。
毎日ヒリヒリしながら稽古をし、ヒリヒリしながらお客様をお迎えしたいと思う。