過去は変えられないのに話す理由 | ひとしずくの純金

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たったひとつのわたしの生き方を見つける旅

 

日が長くなりましたね。

気づけば日没は
もう18:00を過ぎているらしい。

少しずつ、でも着実に
季節は進んでいきますね。



・・・と書いて
「あれ?」って思ったけど

日の出、日の入りは
本当にちょっとずつ進むのに

そして、私が子どもの頃と
変わらぬペースのはずなのに

季節の変化は・・・

ぜんぜんちょっとずつじゃないし
(このところの急激な変化よ!)

ぜんぜん同じじゃないですよね。。。
(四季から二季といいたくなるくらい)

どうしたらいいんでしょうね。

 



▼トラウマの大きさ

 

 

 


トラウマの大きさには
「T」と「t」があるよ、
なんて話をしました。

「T」ビッグティーは
事件や事故、災害のような

人生に一度合うか、合わないかくらいの
大きな出来事のことを指し

「t」スモールティーは
それよりはもう少し日常にある
傷つき体験を指しますよ、と。



名前をどう付けるかはともかく
人生にはいろんなサイズの
トラウマ的な出来事がありますよね。

イメージとしては
出来事の大きさがそのまま
傷つきの深さに比例しそうですが

そう単純ではないのが
理解されにくいところだよなぁ、

と思います。

 



特に、当事者ではない人たちにとっては
「そんなことで?」
と思ってしまうことも多い。

「傷つくのは分かるけど
 もう立ち直ったら?」

「たしかに酷い出来事だけど
 もう忘れたら?」

「まだぐずぐず言ってるの?
 いい加減にしたら?」

と思ったり、感じたり、
時に声に出したりしてしまう。



傷ついているご本人だって

言われなくても

「いつまでも引きずっていて
 自分はダメだな」

「うじうじしている自分が
 情けない」

とすでに自分を責めていることも
少なくないし


そう思われるのが嫌だから
愚痴もこぼせなくなるし

だんだん誰にも
相談できなくなってしまう。



あるいは

「別にもうなんとも思ってないから・・・」

「あんなこと全然傷ついてないし・・・」

「あのくらい大したことないので・・・」

なんて切り離してしまって
”無かったこと” にしているケースも
あるかもしれない。

無かった傷つきをケアするはずもなく


宙に漂ったまま放置された傷つきは
ずーっと凍結保存されたまま・・・

なんてこともありうる。



うーむ。

いずれのパターンも

「時が経てば解消してくれる」

なんて幸運はそれほど多くなくて


傷つき体験が消化されないまま
こころの奥に入り込んでしまって
むしろ対処しづらくなったり

それによってさらに
あれこれうまくいかなくなったり

今現在の毎日にも
良くない影響を及ぼしてしまう

 

なんてことがけっこう起こる。



それが長い年月を経ることで


いま感じている

”うまくいかなさ” や ”生きづらさ” の

 

どこからどこまでが

今の状況に由来している難しさなのか

 

過去の傷つき体験の影響による

難しさなのか

 

状況が入り組みに入り組んで

こんがらがってしまう。

 

 

 

頑張っているのに、

今度こそ、と思うのにうまくいかない。

 

性格なのか

価値観なのか

考え方なのか

運のなさなのか・・・

 

どうしてこうも生きづらいのだろう??

とわけがわからなくなってしまう。

 

 

 

でもね。


今現在の ”うまくいかなさ” は
過去の傷つきが影響しているかもしれない。

あなたの努力の足りないとか

性格のうんぬんとかじゃなくて

 

過去の傷つき体験が

悪さをしているのかもしれない。


そう考えれば
過去のことを話し合う意味は
理解してもらえると思うんですよね。



トラウマ体験という過去のことを
抱え続けるたいへんさだけでなく

現在に起こる ”うまくいかなさ” も
抱えなければいけなくなるという

二重の影響を与え続ける。

その過去を無視することは

本当に適正なのだろうか?




過去は変えられないというけれど
(そして、それは本当だけれど)

出来事を変えようとしているのではなく
(もちろん、記憶を変えるのでもなく)

影響を変えたいんです。

過去が現在に与える影響を変えたい。

より正確には

過去に受けた傷つき体験が
現在に与える影響を変えたい。

それがトラウマに向き合う
ということだと思います。



過去を平気で話せるようになれば

OKなんてハナシではないし、

 

涙を流して ”浄化する”

なんてハナシでもない。

 

理解のある彼くんや

愛情あふれるセラピストが

受容してくれて愛で満たされたら、、、

 

親が涙ながらに謝ってくれたら

相手が心の底から謝罪してくれたら、、、

 

なんてハナシでもない。

 

 

 

過去を何度話しても

しかるべきケアがなされなければ

 

どれだけ自分を省みようが

自分を律しようが

”愛” で満たされようが

 

トラウマはトラウマのまま

残り続けます。

 

そして、トラウマをリマインドする

きっかけに触れるたびにぶり返します。

 

気合や愛や気の利いた名言などで

なんとかなるものではありません。

 

もちろん、気合や愛などいいものがたくさんあれば

向き合いやすくはなるけれど

 



傷つき体験の影響のせいで
縮こまっていた人生を

自分のペースで
自分なりの場所で
自分で切り拓く力が湧いてくる

もともと持っていたはずの
のびやかさ、おおらかさ、晴れやかさ・・・

そういったものたちを
自分の内側に取り戻す。

それがトラウマケアの目標かなぁ
と思っています。
 

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というわけで、
今日は毎日更新3,333日目でした。

ちょっとおもしろいよね~ニコニコ

いつもありがとうございます!

 

Happy weekend! :)
 

 

 

カミヤカオリ

 

 

 

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