2月末に諏訪中央病院の緩和ケア病棟に見学に伺いました。詳しくは報告書に載せますので、ここでは簡単にレポートしたいと思います。今回は部員、部外の人含めて9人で訪れました。

 名誉院長の鎌田先生によるお話。
 緩和ケア病棟についてと先生が個人的に行ってらっしゃるチェルノブイリとイラクに関するお話。私たちが海医研で海外に興味があるということで、緩和ケアよりは海外のお話中心に伺いました。
海外の話では事故や戦争の後なので、状況としては悲惨極まるものですが、そこででてきた人の話の中には希望の光がもてる話もありました。
 鎌田先生ご自身はすごく、人柄が伝わってくる方でした。先生の笑顔はすごい!!と・・・。この笑顔で人が治せるのではと・・・なかなか稀有な方だと感じました。個人的には先生の佇まいが素晴らしく、すごく羨ましく思いました。

 緩和ケア科医長の平方先生のお話
 緩和ケアとは、諏訪中央病院で実際に緩和ケアにいらした患者さんのお話などを伺いました。実際に緩和ケアを受けた方のヒストリーを伺うと本当に人として人らしく生きていくということをすごく考えさせられました。自分に死が迫った時どのように受け止め、どのように最期を迎えるか、普段いかにそういったことに疎い自分に気づかされました。また、先生がいかに患者さんそれぞれ、周囲の人に目を向けているかということをお話を伺っている中で感じました。
 平方先生はすごく熱心な先生でまたお忙しいのですが、何とこの日は3時間以上も話していただきました。本当に感謝しています。

 患者さんのお話
 今回は一人の患者さんが私たちと話してもいいとおっしゃってくれて、小一時間ばかりお話を伺うことができました。見ず知らずの私たちに「どんなことでも聞いてもらっていいですよ。」という一言をかけていただいて、またご自身の人生や人生観について伺えて・・・・、言葉にするのは難しいですがただお話を伺っただけでなく自分を見直す機会にもなった気がします。

 この日は雪が降っていてなかなか寒い日だったのですが、このような出会いがあったり、普段中々聞けないお話がきけたので、心はポカポカで帰途につきました。