普段ずぅーっと家のなかにいる母さんをなんとなく太陽の下につれていきたかった...
僕が生まれてこのかたずぅーっとロングだった母さん...
ショートどころかボブだってみたことはない...
自分で自分が見たことのない母さんにするのはなんか不思議な感覚だった...
車椅子のままテラスまで移動しクロスをして脳変性疾患(若年性アルツハイマーとパーキンソン症候群プラスもろもろ)の影響で体が固まって真下を向いてしまう母さんの髪を切るのはめちゃムズくて...鏡もないし正面むいてくれないしからだ傾いてるし...
普段のサロンワークとは違い難しい...
正直左右対称とかデザインとか...
そーいう贅沢なカットができないほど難しい...
正直全然イメージ通りにはきれなかった...
普通にカットの...
普通...な状態ではかっとできないのだから...
ナチュラルに可愛くしてあげたいんだけど...
介護のこともある...
顔まわりに毛がかかるとご飯食べさせるときに髪に沢山ご飯ついちゃうのとデイサービスで介護師さんが大変らしいから...
顔まわりはスッキリさせるためにショートバングからの前上がりのかっとらいんで口元と目に髪がかからないようなショートにした...
切り終わって...
そのまま車椅子から抱っこするのはけっこう力仕事だし...
一人では立てない母さんが倒れないように服を脱がすのは大変だし着させるのもたいへん.....
風呂でシャンプーして...細かい毛を流し...
着替えさせ乾かす...
カットシャンプーブロー...
お店なら1時間の仕事も...
ざっと3時間はかかる...
でもね...
母さんを太陽の下につれてけたのと...
母さんを自分で自分が見たことのない母さんにできたことは嬉しかったし...
少しだけだけど話せた気もする...
目もあったような気がする...
普段母さんの介護をメインでしてくれてるお父さんと妹...
ヘルパーさん...
訪問看護師さん...
訪問介護師さん...
そしてデイサービスの介護師さん...
あと日本中の介護にたずさわらるすべての方へ...
いつもありがとうございます...
そのお陰で...
全力で働かせて頂いてます!!!!
今回は失敗しちゃったけど...
次回はもっともっと可愛いショートにしてあげるからね...
だからこれ以上悪化してくれるなよ...
母さん...
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