加耒 徹 KAKU, Toru (かく・とおる)バリトン
1984年5月1日生まれ 福岡県福岡市出身。
東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。卒業時に同声会賞受賞、新人演奏会出演。同大学大学院音楽研究科修士課程独唱科を首席で修了。修了時に大学院アカンサス賞受賞、武藤舞奨学金を受け、ウイーンにて研修。第55期二期会オペラ研修所マスタークラスを総代で修了し、最優秀賞および川崎靜子賞受賞。第20回友愛ドイツリートコンクール第2位。日本歌曲賞、日本R.シュトラウス協会賞を受賞。
第15回NEUE STIMMEN 2013 "新しい声"国際コンクールの日本代表に選出され、2013年10月にドイツで行われた本選では、世界22カ所の予選から選出された45名の歌手とともに、欧米のオペラハウスの芸術監督、エージェントや音楽メディア界関係者の前で、歌声を競い合い、日本人男声として初のセミファイナル進出を決めた。
シャネル・ピグマリオン・デイズ2014アーティストに選ばれ、2014年にはシャネル・ネクサスホールにて6回のリサイタルを開催。
東京や福岡では定期的にリサイタルを開催。特に歌曲の演奏には定評があり、世界各国の歌曲に多くのレパートリーを持ち、『詩人の恋』『リーダークライス』『亡き児を偲ぶ歌』をはじめ、歌曲でのコンサート企画を定期的に行っている。その他宗教曲・コンサートソリストを中心として活動しているが、オペラでもモーツァルト『コジ・ファン・トゥッテ』のグリエルモ役でデビュー。『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロールをはじめ、『フィガロの結婚』伯爵、『ホフマン物語』悪魔3役、『真珠とり』ズルガ、『道化師』シルヴィオ、『ボッカチオ』タイトルロールなど、幅広い役で出演。2014年11月にはサントリー主催のオペラ公演『愛の妙薬』にてジュゼッペ・サッバティーニ指揮でベルコーレ役を演じる。
これまでに鈴木雅明、下野竜也、大友直人、E.オルトナー、現田茂夫、小泉ひろし等の指揮者のもと、新日本フィルハーモニー、神奈川フィルハーモニー、藝大フィルハーモニー、九州交響楽団等と共演。
現在バッハ・コレギウム・ジャパン声楽メンバーとして海外ツアー他、録音にも参加。
2012年には、待望のデビューアルバム「Kaku Toru Dèbut」をリリース。
2014年シャネル・ピグマリオンデイズ参加アーティスト。
2015年5月、優秀な若手歌手による二期会ニューウェーブ・オペラ劇場で、ヘンデル『ジューリオ・チェーザレ(エジプトのジュリアス・シーザー)』(指揮:鈴木秀美/演出:菅尾 友)に出演予定。続く11月には日生劇場『ドン・ジョヴァンニ』(指揮:広上淳一/管弦楽 読売日本交響楽団 演出:菅尾 友)にドン・ジョヴァンニ役で出演する。フェリス女学院大学非常勤副手。二期会会員。
【オペラ出演履歴】
★モーツァルト作曲・歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」
グリエルモ役(オペラデビュー)
★モーツァルト作曲・歌劇「ドン・ジョヴァンニ」
ドンジョヴァンニ役
★モーツァルト作曲・歌劇「フィガロの結婚」
アルマヴィーヴァ伯爵役
★モーツァルト作曲・歌劇「魔笛」
弁者役
★J.シュトラウス作曲・喜歌劇「こうもり」
アイゼンシュタイン役
★ドニゼッティ作曲・歌劇「愛の妙薬」
ベルコーレ役
★ドニゼッティ作曲・歌劇「ドン・パスクアーレ」
マラテスタ役
★プッチーニ作曲・歌劇「蝶々夫人」
シャープレス役
★レオンカヴァッロ作曲・歌劇「道化師」
シルヴィオ役
★メノッティ作曲・歌劇「アメリア舞踏会へ行く」
アメリアの夫役
★マスネ作曲・歌劇「マノン」
ブレティニー役
★オッフェンバック作曲・歌劇「ホフマン物語」
悪魔3役(コペリウス・ミラクル博士・ダペルトゥット)
★オッフェンバック作曲・喜歌劇「天国と地獄」
ジュピター役
★マスカーニ作曲・歌劇「友人フリッツ」
ダヴィッド役
★ヴェルディ作曲・歌劇「椿姫」
ジェルモン役、ドゥフォール男爵役
★ヘンデル作曲・歌劇「アリオダンテ」
オドアルド役
★ドリーブ作曲・歌劇「ラクメ」
フレデリック役
★スッペ作曲・喜歌劇「ボッカチオ」
本屋・隊長・使者役
★ビゼー作曲・歌劇「真珠採り」
ズルガ役
★ビゼー作曲・歌劇「カルメン」
モラレス役
★ショスタコーヴィチ作曲・歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
水車屋の番人・屋敷番・使用人
★ロッシーニ作曲・歌劇「セヴィリアの理髪師」
隊長役
★松下功作曲、成田英明原作、新作・ミュージカル「転校生」
水神役
【宗教曲ソリスト出演履歴】
★バッハ作曲 「ヨハネ受難曲」
★ヘンデル作曲 「メサイア」
★フォーレ作曲 「レクイエム」
★ライヒャ作曲 「テ・デウム」
★シャルパンティエ作曲 「真夜中のミサ」
★ハイドン作曲 「天地創造」
★ハイドン作曲「四季」
★ハイドン作曲 「ハーモニーメッセ」
★シューベルト作曲「ミサ曲第5番”荘厳ミサ”」
★メンデルスゾーン作曲 「聖パウロ」
★プッチーニ作曲 「グローリアミサ」
★モーツァルト作曲 「戴冠ミサ」
★モーツァルト作曲 「レクイエム」
★ロッシーニ作曲 「小荘厳ミサ」
★シューベルト作曲 「変イ長調ミサ曲」
★シューマン作曲 「楽園とペリ」
★ドヴォルザーク作曲 「レクイエム」
★R・シュトラウス作曲 「ドイツ・モテット」
★シュテルツェル作曲 「ブロッケス受難曲」
★ライヒャ作曲 「テ・デウム」
★山下祐加作曲「李陵」蘇武役
【コンサートソリスト出演履歴】
★ベートーヴェン作曲 「交響曲第9番”第九”」
★マーラー作曲 「亡き子を偲ぶ歌」
★ストラヴィンスキー作曲 バレエ音楽「プルチネルラ」バスソリスト
★パーセル作曲 「アーサー王」
★シューベルト歌曲によるオーケストラソリスト
★成人の日コンサート2013にて、ミュージカル「オペラ座の怪人」ラウル役
【その他】
東京藝術大学同声会新人演奏会出演(2008)
シューマン「詩人の恋」「リーダークライスOp.39」等ドイツリートを中心にリサイタルを開く。
ドイツ歌曲を中心としながらも英米歌曲の研究にも力を注いでいる。
2009年6月にはイギリス歌曲プログラムでもリサイタルを開く。
その他にも、ロシア歌曲や日本歌曲にも重きをおき、幅広いレパートリーを広げて勉強を積んでいる。
尚、地元福岡でも音楽活動を積極的に広げている。
2009年JT主催「期待の音大生によるアフタヌーンコンサート」に出演。
2010年3月には福岡・東京にてソロリサイタル開催。
2010年6月、芸大モーニングコンサートのソリストに選ばれ、マーラーの『亡き子を偲ぶ歌』で芸大フィルと共演。
音楽ビアプラザ・ライオンメンバー。
2011年5月にソロリサイタル開催。
2012年3月に福岡と東京でリサイタル開催。
バッハコレギウムジャパン声楽メンバー。
後援会HP→http://kaku-toru.net/
[2013年2月5日更新]