おはようございます。
最近の僕は病院や診療所という組織に対して、テコ入れをしたいと日々感じています。
その中で最近気になるのは、『職員教育』です。
教育といっても、一概に1つのことを示すわけはありません。
臨床技術、基礎知識、接遇、実習生指導、等々がよく皆さんが目にするフレーズであったりするのではないでしょうか。
というより、医療機関で働いて実際に僕が経験してきたことはこのくらいというのが事実かなと思うのです。
実際はどうか分かりませんけど、ほとんどがこのくらいしか行われてきていないのではないですかね。
決して悪いことではないですが、いつまでもこれをやり続けていることに僕は疑問があるわけです。
ここでいう教育は、上司や同僚が学んできたことをシェアしてもらったり、指導してもらうわけです。
または、病院が外部から講師を呼んで、求める職員像に必要なスキルを提供されます。
でも実際のところ、これどうですかね。
どのくらいの人が、その情報を重要だと思って参加しているでしょうか。
圧倒的に一人ひとりの『なぜやる?』という理由を無視し過ぎていないでしょうか。
本人の中にやる理由がないので、そりゃやりません。
残念ながら、上層部からのただの押し付けにしか聞こえてこない人がほとんどじゃないですかね。
せっかく高い金額と時間をかけての教育も、コストのみかかり、講師に無気力感をもたらすという悪影響しかないのではと思う次第です。
もちろん、職員全体で同じものを共有するということは大切な共通認識です。
聞くだけの教育は1日、2日でほとんど頭の中から消えてしまうと言われますが、少なくともなんとなくそんなこと言われたなぁという程度の記憶には残るはずです。
これだけでも、1人ひとりがいずれどこかのタイミングであの時学んだことは重要だったんだと気づくこともできると思うんです。
そのくらいの影響力はあるとは思います。
ほとんどないに等しいレベルの影響力かもしれませんが。
そんなわけで今の職員教育という分野はとても充実しているとは思えません。
圧倒的に個人が個人の力で作りあげていくしかないのが現状です。
でも、本当にそれでいいんでしょうかね。
先ほどまで話していた職員教育で何が向上するのかというと、やはり個人のスキルというのは向上すると思います。
ただし、みんなに同じ教育を施し、同じように向上を図るような教育では、成長率が遅すぎるように感じます。
全体での共通認識を持ちながらも、もっと個人の話を聞き、オーダーメードの教育を施していくことが、職員に仕事を面白いと感じてもらえたり、企業の利益向上、顧客の満足度の向上になどに繋がるのでないかなと思うのです。
僕ももう数年前から言っていますが、人は『適材適所』です。
これは先日亡くなられたノムさんこと野村克也さんもずっと言っていました。
人はそれぞれの才能も能力もあり、それを活かして仕事をしたら絶対に毎日が充実すると思うんです。
人の興味関心は千差万別なのですから。
同じことを同じように求めていたら、絶対にその人の良さが活かされません。
全ての職場に1人でもそういう目線を持った人がいて、話しを聞けるような環境を。
『人を活かして、自分も活きろ』です。
次回も、職員教育について思っていることを書き出していきたいと思います。
興味のある方は、引き続きよろしくお願い致します。