何ぞや?
芸術とは何であり、何ものであるのか?
答えは『知らん』
世の中知らない事の方が多い。
例えば本屋に行ったとして、その本屋の棚に列んだ本の中で自分の読んだ本の数は如何程になろうか?
まぁ一割にも満たないと思う。
この世の中には自分の知らない知識や知ったこっちゃない事物がごまんとある。
この事実にうんざりして思考を止めてしまうか、まだ見ぬモノに対し探究心を持つかでモノの見え方が変わってくる。
何事にも初めがあり、最初は知らないものなのである。
それを恥ずべきではない。
知らない知識は新しい玩具みたいなもので、手に入って何だかラッキー程度に思っていたら良いのである。
芸術という鉱脈もそう。
掘れば掘っただけ何かが出てくる。
底の知れないものだ。
少し掘った位で功が成ったと思うのは痴れた事である。
掘れば掘るほど、探究すればするほど何かを得られる。
芸術探究の旅は楽しい。
知らない事は楽しい。
芸術とは何であるのか?
そんなこと知らないのである。
写真撮影 馬渕久美子