ちょっとデリケートなこと | トラウマから自由にするRCメソッド (株)RCM社長 高橋万紀子のブログ

トラウマから自由にするRCメソッド (株)RCM社長 高橋万紀子のブログ

心の整理と心の外科手術専門のカウンセラー
養成もしています。

この記事は、
ダメ出しするためのものではありません。
不幸の犯人探しにも使わないでいただきたい。
誰かを責めるためでも
罪悪感を抱かせるためでもありません。

それだけ忘れずに読んでくださいね。

境界線とはという記事で、
一人一人が自分の部屋を持っている
とイメージしてくださいと書きました。
{4F4FD37A-31A9-4CD7-B898-9B39C9FC9E96:01}

この部屋というのは、
「自分のことを自分で決める権利」
つまり人権とも言うことができます。

赤ちゃん生まれると、
赤ちゃんの「自分のことを自分で決める権利」は
保護者が一度預かります。

{1B2DFF2B-6124-4D82-971E-E70AA3C8555E:01}

子どもが成長するにつれ、
保護者は、少しずつ「自分のことを自分で決める権利」を
子どもに渡していきます。

{F99316F1-7847-4014-ACD5-ED4C8DD59DDE:01}

だんだん渡していき…

{59FA1C77-56CC-4F2E-92F7-6099CD8B740B:01}

あるとき、保護者は、子どもの
「自分のことを自分で決める権利」を
全部子どもに渡します。

{9D4D2980-E3EE-474B-895F-826543BACB70:01}

私は、この過程こそが子育てであると
考えています。

ところが…
いつまでも、子どもの「自分のことを自分で決める権利」を
手放さず、持ち続ける大人がいます。

コントロールしてしまうのです。

それをされてしまった子どもは
本当は自分で決めて良いことまで干渉され
どこまでが自分が決めて良いことで
どこまでが相手が決めるべきことか
よくわからずに大人になってしまいます。

親、保護者との関係だけでなく
あらゆる人間関係で
距離を上手に取れなくなってしまったりします。

親、保護者に権利を奪われているので
他人の権利に踏み込むことも
当然のようにやってしまったりします。

人間関係でうまくいかなくて悩んでも
何が原因なのかわかりません。
扱われた通りに扱っているだけで
他の方法を知らないからです。

ここで
自分はまさに親にこれをやられた!
と気づいても、
どうか親御さんを責めないでください。
親御さんも、
他の方法を知らなかっただけかもしれません。

そして、
目を向けていただきたいのは
これからどうするか、なんです。
私はそのためにブログを書いています。

カウンセリングをしていますと
悲惨な虐待の話しをお聞きすることもあります。
恨むな怒るなという方が無理、
という扱いを受けてきた方々が
実際にいらっしゃいます。

でも、
まずその感情は横に置いておき
あなたの権利を取り戻すことに
エネルギーを使ってください。

そして
今まさに子育て中という方は
どうか小さいからと思わず
しっかりと権利を渡していってください。

権利を子どもの分まで放棄するのは
ネグレクトです。
見極めには、本当に知恵が必要で
子育て真っ最中の私も悩みは尽きません。

でもあきらめずに
取り組んでいきましょうね。

今日は、
境界線は、親、保護者の影響を多大に受ける
ということを書きました。

自己啓発など、より良い自分になる学びが
身につきやすく、すぐに結果が出るのは、
ある程度はっきり境界線を引ける人です。

境界線があいまいでよくわからずに
育ってきた人は、
啓発すべき、育つべき自己が
あいまいなので、
あまり変化が出ません。

けれどこれは
大人になってからでも、
きちんと身につけることが可能です。
確かにめんどくさいので
ぜひすべての子どもが
大人になる過程でしっかりと
身につけてほしいものです。
そのために親御さんには
がんばっていただきたいですね。
というのは、
親御さんも、ご自分の境界線を
しっかりと持つ、ということです。

しかしここで、
男女差も出てきます。
次回は、この男女差を
取り上げたいと思います。