沈む夕日を眺めながら
ただただ、たたずんだ。
あー綺麗だなー。
そんな単純なことしか浮かんでこなかった。
でも単純でいい。
よくお客様と話していると、
「なんで石川に来たの?」と聞かれる。
「ここの旅館が好きだからです」と答えるが、家に帰り
「なぜ私はここにいるのか」と考える。
覚悟を決めてきたわけではなく、
ただ流れるままに赴くままにきたわけで、
そこに私の意志はなかった。はじめはね。
住めば都
であるのは、確かで、石川にも沢山沢山すてきな人がいた。
地元のおばちゃん、おじちゃん、若い子、綺麗な人、熱い人。
楽しい時もあれば、孤独を感じる時もあって、
泣きたい時もあれば、ルンルンで眠れない時もあって・・・
なんて、人生って楽しいものなのでしょうね。
石川で過ごす残りの時間。
いままでのように、平穏に過ごしたい。