105日後にひとり芝居をするニキ | 大人の大人になりたくて。

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★ALBA所属/劇団6番シードに19年間所属していた(2021.5月末卒業)土矢さんによる公式ブログ★

12人が終わり、ひとつ何かから解放された感覚がやっときた。昨日は久し振りに自分のメンテナンスと整体に行ったりした。こうして何もしないをお金を使ってする時間いうのは贅沢だ。


少しずつ薄れていく思い出をもう少し書き留めておく。


12人で出会った俳優で最も共感できたのは1号の秋沢健太朗くんだった。たまに出会う価値観を共有できたキャスト。住む世界は違えど共通の知り合いも多かった事が打ち解けた理由かもしれない。僕は稽古場の稽古中はあまり世間話をしない人間の為か、秋沢くんと仲良くなったのも稽古終盤頃だった。人は年齢ではない。人間性だ。と改めて思い出させてくれた。


そんな彼には『0号』でやれたらいいなーという技を一個相談したら、『今(夜公演前の休憩時間)、やってみましょう!』とすごい熱心に教えてくれた。反対に『良く聞いてくださいましたね』と笑顔で話してくれた。なんていい人なのか。来年は凄いチャレンジがあるそうで、彼のその公演は是非とも拝見したいと思っている。


2号平田純哉くん。彼は公演中に誕生日を迎えた。この若さでと言ったら失礼だが、隙間の埋め方、台詞のないところの仕事は職人と言えた。


3号清水一輝くん。真っ直ぐが武器。これから変化球や相手をリードできる芝居が豊富になったら楽しみな俳優と思う。


5号仲万美ちゃん。同業者からは彼女は何者?と問われる事が多かった。ダンサーというパフォーマンスが彼女の芝居をより魅力的にしたのだろうか。


と。観劇の後に稽古にいったが。芝居はいい。稽古にお酒を飲んでディスカッションをするという時間がどれだけ芝居を良くするか。パワハラなんかじゃないんだ。今一番言える事は一番大変な仕事を担っている人間が『今日飲みたい』と言える事が近道。


いや、プロなら稽古場の時間で作り上げろと言われたらさ、それまでなんよ。


今日は偏頭痛に悩まされたが、明日は先人を切ってダンサー土矢が稽古場に現れるだろう。ディスイズ。これは土矢です。