17日の日曜日に“越前市(福井)ボードゲームの会”のゲーム会が開かれました。
よく晴れた日曜日、エアコンの効いた屋内にて一日中ゲームに没頭しました。
・“シエナ”(ZUGAMES)
まずはこのゲームから。5人で2時間45分。
舞台は14世紀のイタリア、シエナ近傍の地です。農民としてスタートしたプレイヤーが立身出世を目指し、最終的に銀行家として最も名声を獲得できたプレイヤーがゲームに勝利します。
身分が農民、商人、銀行家とまるでレベルが上がっていくかのような感じだったせいかどことなくロールプレイングゲームのような感覚を覚えたのは私だけでしょうか。
それぞれの身分が行えるアクションがちがうのでゲーム全体において多くの要素が詰め込まれており、またその時々でプレイの方針も変わっていくのが大きな特徴かもしれません。
骨格のしっかりした良く出来たゲームだと思いました。私は発売当時、つまりもう随分昔に購入したもののプレイする機会がなく、“未プレイゲーム”のまま終わるかと思ってもいたのですが遂にプレイすることができました。
結果は惜しくも1ポイント差で敗北(写真を見て下さい。わかります?)。勝利のためには時にはギャンブルに賭けることも必要かも。
コンポーネントに使われているイラストも美麗で大人のボードゲームという感じ。ゲーム自体も面白かったです。
昼食を挟んで本日の2本目。5人で2時間。
つづきましてをーくぼ氏持ち込みのレースゲーム。
モナコのサーキットを舞台にF1レースを行います。
車には1速から最高6速のギアが設定されており、各ギアで4面体から20面体までのダイスを使い分けるのが最も大きな特徴でしょう。
またコーナーにおいては“必ず手番を終えなければならない回数”が決められているので6速のままトップスピードでコーナーを通り過ぎることはできなくなっています。
今回は2週設定でプレイしたのですが非常に面白い展開となりました。
1週目半ばからギアの選択とダイスの出目が良かった私が単独ブッチギリの状態に。2週目に入った頃にはもうこれは誰も追いつけないだろうという声がチラホラ聞こえていたのですが、第1コーナー立ち上がりにてモリコさんがまさかの6速にシフトアップ!「オラー!いってまえー!」と気迫のこもった一声とともに放った20面体ダイスの出目がまさかの30(このゲームの最高速です)。コーナーにてタイヤとブレーキを激しく消耗したものの、これで一気にトップの私のすぐ後ろまで詰めてきました。(この時私は確かにタイヤのスキール音を耳にしました。←すいません、嘘です)
その後は終始私との激しいデッドヒートに。勝負は最終コーナーでの出目勝負までもつれ込みました。最初に振ったモリコさんの出目がよかったため勝負は決まったかと思われました。私の出目は中途半端な15。これで勝負あったかと思いきやよく検討してみるとなんとスリップストリームができるではありませんか!(写真参照されたし)
結果ゴール2マス前にて私が劇的な逆転という結果に。
ダイスの出目に左右される部分が私の個人的嗜好からはそれてしまうのと基本的なメカニズムはスゴロクなんですが、いかにもレースをしているという気にさせられ思わず熱くなってしまう好ゲームですね。中学生くらいの子も熱中してくれるのではないでしょうか。
・“ビーバーバンデ”(アミーゴ)
ここで時間調整も兼ねた軽いカードゲームで一服。5人。
記憶と勘を頼りに、自分の場の4枚のカードの数字を少なくしていきます。
最近トシのせいか記憶力が非常に低下してきているのを痛感。
なんとももどかしい感じにさせるゲームかと。ルールは簡単ですし、特殊なメガネもあるので子供にもウケること間違いないですね。
・“メトロポリィス”(イスタリ・ゲームズ)
ようやくの初プレイ。3人。
期待していた、目下のところイスタリの最新のゲームです。
ルールは簡単で隣接する地区により高いビルを建てていき、全員がパスすれば最高のビルがその地区を支配します。
今回は上級ルールでプレイしたので狙っていくべきポイントが各プレイヤーに2つずつあったわけですがなかなかそううまくはいかないゲームでした。私の腕に問題があるのならそれでいいのですが。
常に各プレイヤーの残りのビルはオープンですので当然それを視野に入れたプレイが(特に終盤は)求められます。がそうなるとけっこうハードなゲームであることは確かでイスタリらしいと言えば確かにそうかも。
今回は判断保留ということになりそうです。やはり4人プレイで全エリアを使用したプレイがいちばんいいのかもしれませんね。
前回に引き続き。通算4回目のプレイ。4人。
先月のゲーム会でプレイしてみて好感触だったのと一度バリアントルール(と言っても公式のものではありませんが)を試してみたかったので再度持ち込ませていただきました。
そのバリアントというのは、
1、カードを捨てるときには2枚捨てる。
2、最初に配られた手札を任意の枚数山札と交換できる。
というものです。
手札の良し悪しに大きく左右される(と思っています)ゲームでどうしようもない状況をなるべくつくりたくないというのと、カードを捨てるアクションが相対的に弱すぎると思われたので導入してみました。
が、プレイ感はそんなに変わらなかった?
少しでも戦略性が増すかと思っていたのですがそうでもなかったかもしれません。ただ“1枚捨て”よりは“2枚捨て”の方がバランスはとれているのではないでしょうか。細かいところですが“2枚まで捨てれる”のほうがいいかもしれませんね。
ゲームのほうは女性陣がワンツーフィニッシュ(それも大差で)という結果に。やれやれ。
お手軽カードゲームその2。6人。
最近身近で評判の高いゲームを初プレイ。なるほどウケるのもなんとなく分かるような気が。
6人の場合邪魔する側が2枚入った全7枚の役割カードを各プレイヤーに配り、残りの1枚はゲームから除外します。これがミソで邪魔側は最低1人、ひょっとすると2人いるかもしれないわけです。僕はこのシステムが秀逸だと思いました。
プレイから各プレイヤーがどちら側なのかを類推する必要があるのですが僕はほとんど分かりませんでした。
あと邪魔側ではないのに邪魔したくなりますね。ゲームには勝てなくなりますが。
・“ダイヤモンド”(シュミット)
写真は大きすぎて(容量が)入れられません。同じく6人。
これまたお手軽ですが性格が出て面白いゲームです。
要するにチキンレースなわけですが、どこで退くかが最大の焦点。
今回は最初から災害が出まくってなかなかダイヤが出ませんでしたが、4つ目5つ目の鉱山が大当たりとなりまして結果逆転勝利者が出ました。
進むのも勇気、退くのも勇気ですね。
個人的期待の1作。残った3人で。
クィーンからの新作。18世紀のアジアを舞台に欧州列強の東インド会社が利益を求めます。
タイトル、テーマ等完全に僕の好みでこの日どうしてもプレイしたかったゲームのひとつです。
基本となるのは船カードの“競り”だと思いますが、他にも各種産物の“陣地とり”、手札となる船カードの“マネジメント”等いろいろな要素がうまく組み込まれており濃密感はなかなかのものがあります。
これだけ要素が多いにも関わらずプレイ時間が1時間半ほどで収まるあたりは評価されていいでしょう。
ただ要素が多いというのは難しいもので、どうすれば勝てるのか、最善手を考え出すと頭がこんがらがってくるかもしれません。
また海賊という一種のバーストシステムも良し悪しに評価は分かれるかも。
となんだか中途半端な感想になってしまいましたがゲームは充分面白かったことは断言しておきましょう。結果的には私の完勝で終わりましたがテストプレイ感も強く次はどうなるか分かりませんね。
ここで初参加の「へなちょこ隊長」さんが登場。初参加というのは何かと勇気がいるものだとは思われます。こちらはよくぞ来てくれましたという気持ちになります。興味のある方はドシドシ参加ください。気さくで気楽な雰囲気ですのですぐに緊張は解けると思いますよ。
で残った3人ではじめたのがコレ。すでに時刻は午後8時過ぎでした。
クラマー作のファミリーゲーム。誰がどの色か分からない系。
このゲーム僕はベタ惚れでして。
クラマーというと重厚なイメージがあるのですが“カタン”以前にはこんなゲームも発表していたんですね。
一部のカードが強すぎるのではないかというのが私とsnowjam氏の共通確認事項でして(さてどのカードでしょう)そのカード欲しさにカード集めに走りがちになるのはしょうがないところでしょうか(笑)。
隊長さんにも楽しんでもらえたようでなにより。
終盤のカードの応酬がやはり熱い。結局このカード出し合いゲームという気も(笑)。
せっかく隊長さんも来てくれたことですし時間ギリギリまで何かやろうということで。
簡単にいうとダイスを使ったビンゴぽいゲーム?でもビンゴじゃ全然なかったりするのですが。
シュミットのイージープレイシリーズはハズレがないというのが持論でしてこれもなかなかの好ゲームでした。
なにより5分で1ラウンド終わってしっかり楽しめるのは評価したいですね。
結局3ラウンドプレイ。悔しいことに僕は1度も勝てませんでしたが…。
以上で終了。
当初の予定より1週間遅れてしまったこと、またお盆の最終の日曜日ということもあって参加者は7名と今回はちょっとさみしかったかもしれません。
大本命の“ブラス”(せっかくワードでリファレンスまで作ったんですが^~^)が未プレイで終わってしまったのが唯一の心残りですがその他に持ち込んだゲームは全部消化できたり、他の参加者の持ち込みゲームも楽しめたので非常に満足できる一日でした。
参加していただいた7名のみなさん、どうもありがとうございました。
またこれに懲りずに参加していただけることを願ってマス。