14日の日曜日に地元の施設を利用してゲーム会を行いました。


 参加者はsnowjamさん、をーくぼさん、そして私はとの3人。


 朝から良く晴れた一日で気温も上昇。窓を少し開放し、重めのゲームを腰を据えてじっくりと堪能しました。


晴耕雨読

・“古代”(エガート)

 リソースマネジメントと陣取り(+ロンデルのスパイス少々)の絶妙な融合。3人。


 マック・ゲルツの代表作のひとつをようやく初プレイできました。


 3~6人のゲームを3人でやってどうなのか、やや不安もあったのですが、結果的には充分面白かったです。


 手番プレイヤーはロンデルシステムに従い、アクションをひとつ実行。その後任意で都市を建設し、条件を満たせば人物を獲得し手番を終了します。


 リソースは大理石、鉄、金とそれらの代用となるワイルドの貨幣の4種で、それぞれが神殿、軍、進歩に対応しています。


 勝利条件は最初に人物を規定人数(3人プレイの場合10人)獲得することです。人物は都市や神殿を建設したり、海軍を拡張したり、または神殿を破壊したりすることで手に入ります。


 運の要素が見当たらない理詰めのゲームなのですがロンデルシステムとの相性も良く、重過ぎない風通しの良さで、まあ3人という人数のせいもあったと思うのですが、プレッシャーは想像以上に軽かったです。


 終盤になってようやく国家間の戦争が始まり、そこからややカオスな状態に突入していきましたが、それまでは自国周辺の都市をコツコツ制圧して地盤を固める、拡大再生産プレイ。


 人物よりも版図を拡げることに注力しすぎたのが今思えば敗因だったかも。勝者は金の生産に力を入れ、各種発展で人物を獲得していった学者プレイ(自身談)のギリシャ担当snowjamさんでした。

 いざ攻め込もうとしたときに神殿に上手く進軍を阻まれたのも痛かったですね。(逆にいうと神殿の配置が上手かったということでしょう。)


 高評価も頷ける秀作だと思います。インスト込み3時間で戦略マルチが充分楽しめる良いゲームですね。6人だとかなりドロドロな展開になることも予想されますが何はともあれ再プレイするなら今度は4人以上を希望したいところです。


晴耕雨読

・“果てしなき世界”(コスモス)

 そのときキングスブリッジで起きていたこと…。3人。


 届いたばかりのエッセン新作にして今月のメビウス便の一作。


 ケン・フォレットのベストセラー小説を原作とする、コスモスお得意のシリーズで、前作“大聖堂”に続き、同じくリーネック&スタドラーがデザインを担当。


 舞台は1300年代のキングスブリッジというイギリスの一都市。ここで起きる各種建造物の建設やペストの流行、あるいは各種イベントがゲームとなってます。


 ゲームは時代Ⅰから時代Ⅳまでの4つの時代で構成され、各時代が6ラウンドからなります。


 ラウンドは大雑把に言えば“イベントカードの処理→プレイヤーアクションの実行”という流れで、これを6回繰り返せばひとつの時代が終わることになります。


 アクションは各プレイヤー共通の12枚の手札から任意で選択して行うわけですが、各ラウンド1枚は実行(表向き)、1枚は破棄(裏向き)となり、2枚づつ場に出していくことになります。

 つまり全12アクションのうちひとつの時代で実行できるのは6アクションということになるわけです。当然ジレンマが発生しますw


 また各時代の終了時には食料や税金が課せられ、義務を果たせなかったプレイヤーにはペナルティも課せられるので慎重なリソースマネジメントが要求されます。


 秀逸な世界観とゲームシステムが見事に融合した素晴しいタイトル。ドイツゲームらしさが存分に味わえる好ゲームでした。各種イベントも楽しみで面白かったです。


 ドイツゲームの特長のひとつに理不尽なペナルティからのプレイヤー保護という面があると思うのですが本作でもそれは顕著で、僕などはリーネックのプレイヤーに対する優しさを感じずにはいられなかったのですが、プレイヤーの中にはその優しさを過多と捉える人もいるかもしれませんね。

 唯一の瑕疵を上げるならそこでしょうが、このあたりはバランスの問題で、正しい結論などないと思っていますが。


 ゲームの方は私の圧勝という結果に。上手い具合にペストが発症し、そこで点数が稼げたのは運がよかったですね。医学は強いような気がしました。


 逆にペナルティ回避等の効果のある忠節は不要説が出ましたがさてどうなんでしょう。(ちなみに私は不要説支持派w)


 実に面白かったのでまた別の機会に卓を設け、現在のドイツゲームが持つリソース&ハンドマネジメントの融合がもたらす面白さを広めてみたいものです。


晴耕雨読

・“カオス”(ズィーマン)

 カオスvsオーダー。3人。


 残った時間でワンディールのみのお試しプレイ。


 基本的に3枚組のカードが作れたら1点なんですがいろいろと細かいルールがあって、本格的なカードゲーム。


 すべてのルールが頭に入ってはいなかったのでまだぼんやりとした印象しかありませんがしっかりフルプレイするとどうなんでしょうか。



 以上にてゲーム会は終了。


 新旧の本格ボードゲーム2作はどちらも充実した中身の濃い面白さを堪能できる良作で満足。プレイに没頭すると本当に時間が経つのが早いですね。


 お付き合いしていただいたふたりに感謝しております。また機会がありましたらよろしくお願いいたします。