4日にGW特別ゲーム会を開催しました。


 当初は4人で自宅ゲーム会のつもりでしたが希望者が予想以上に増え、結局会場をお借りして8人2卓体制での一日ゲーム会となりました。


晴耕雨読

・“ストラスブール”(ペガサス)

 ・まずはこのタイトルから。フェルトの新作を5人で。


 ・“ブルゴーニュ”につづき早くも新作が発売されたフェルトだが多作だからといって個々のタイトルのクオリティが低いわけではなく、本作もデベロップには十分な時間が割かれている模様。完成度は十分。


 ・“乗車券”の目的地カードのように、最初に使命カードが5枚配られる。1枚以上を残してゲーム開始。達成できなかった使命は一律マイナス3点のペナルティとなる。この時の使命達成が各プレイヤーの方針となるはず。


 ・プロット型のビッドと陣取りの要素からなる、比較的シンプルなシステム。


 【評価】

 ・8点。


 ・使命の達成が勝敗に大きく左右するため、ここぞというときには何が何でも競りに勝ちたい局面が訪れる。バッティングした時が熱く、1ポイント差や同点タイブレイクで競り勝ったときの満足感は大きい。


 ・分かりやすいアイコンでプレイアビリティは高い。もう少しプレイを重ねてみたい。


晴耕雨読

・“髑髏と薔薇”(ルイ・メメ)

 ・話題のブラフゲームがこの日も立卓。初の5人プレイ。


 ・勝負に出るプレイヤー、ガチガチに守りに入るプレイヤー等々、各自の性格がでる良ゲー。


 ・チャレンジャーが髑髏を引いたときの、チャレンジャー以外の一体感がまたなんとも。


 【評価】

 ・8点。


 ・3回目のプレイだが相変わらず面白い。現在の最も良質なブラフゲームのひとつ。


晴耕雨読

・“にんにく吸血鬼”(ハバ)

 ・正体隠蔽系の変形すごろく。3人。


 ・ダイスは1~5の目と×からなる6面体が各色1個ずつの計4個。これを振って進めたいコマを2つ選んでいく。


 ・得点になるにんにくとペナルティとなるトマトがあり、当然自分はにんにく、他人にトマトを押し付けたいところだが、露骨にやるとバレるわけでさてどうする。


 【評価】

 ・7点。


 ・子供向けということもありルール、システム等々コンパクトな仕上がりでやや物足りない感もなきにしもあらずだが完成度はなかなかのものがあり好感度は高い。


 ・木製のコマがしっかりした存在感があってさすがはハバ。


晴耕雨読

・“トレーダー”

 ・ようやくの初プレイ。4人でのチーム戦。


 ・完全情報公開型のガチゲー。先の展開を読んだプレイが必要とされる。


 ・カードに書かれた数字で購入し、同色2枚の数字を掛けあわせた値で売却する。5列中3列のカードがなくなったらゲームは終了に向かう。


 【評価】

 ・7点。


 ・非常にシンプルかつ場の情報がすべて、なのでプレイヤーにより好みは分かれるだろう。


 ・完成度は非常に高く、名作とされている所以も分かる。2人プレイも試してみたいところ。


晴耕雨読

・ハンザテウトニカ東方マップ(アルゲントゥム)

 ・シュテディンクによる同タイトルのマップ差し替え版。


 ・RPGのように自分の能力がどんどん上昇していくが、能力をあげることに注力しすぎると要所を抑えることに出遅れる。どこでどう出るか、そのジレンマは濃厚。


 【評価】

 ・7点(辛め)。

 

 ・多彩な戦略が考えられる、フリーク向けのネットワークビルド。完成度は非常に高い。


 ・マップの視認性の悪さには閉口。ここで減点せざるをえない。独特の味のある絵柄を評価したい気持ちもあるのだが。


晴耕雨読

・“ミレ・グラツィエ”(ツォッホ)

 ・アップデート版スコットランドヤードを4人で。


 ・目的地をめざす貴族の旅と各街道に待ち伏せる盗賊たちという構図。


 ・秘密裏に選択された盗賊たちの待ち伏せする街道をすり抜けて目的地に到達できればペナルティなしで得点できる。


 【評価】

 ・7点。


 ・シンプル&コンパクトにこのゲームの目指している面白さを堪能できる佳作。


 ・プレイヤーから出されたバリアント案も含めてもう何度かプレイしてみたい。


 ・地名が日本人には分かり難いのが残念。一目で情報がぱっと分かるくらいになれば面白さは格段に上昇する気がした。


晴耕雨読

・“ランキング”(ハンスイムグリュック)

 ・メタゲームをもう一度。4人。


 ・お題になるタイルも手札となるタイルも豊富なのでまだまだ飽きずにプレイできそう。


 【評価】

 ・8点(甘め)。


 ・正体隠蔽型のコミュニケーションゲームはそれだけで面白い。


 ・目立たぬよう布石を打ち、上手く事が運んだときは気分爽快。


 ・シンプルなシステムで場数を増やしたい一作。ただ好きになれない人もいるのではないだろうか。


晴耕雨読

・“エルサレム”(レッドグラブ)

 ・昨年発表されたミヒャエル・ムラのエリアマジョリティ+競り。3人。


 ・地味ながらよくできた佳作で、クセのない仕上がりからかメビウス便にも選ばれていた。


 ・決定権のある4番手のキャラが強い気がする。値が付くのは4(あるいは3)が適正な気もするが、展開次第の部分もあって事は単純ではないか。


 【評価】

 ・8点。


 ・見通しの良いエリアマジョリティ。リソースが3種しかないシンプルさにも好感度大。これだけでもゲームには十分厚みがでるものである。


 ・経験の差で塔1階分のリードで勝利。熟知したプレイヤー同士のセッションであれば1や2のキャラより4や3のキャラに高値が付くのではないだろうか。


 ・熟練者同志でのプレイを一度経験してみたい。


 ・キューブが足りなくなるのは相変わらず。今回は“ハンザテウトニカ”のコマを使用したところぴったりでした。(大きさが微妙に違うので混ざる心配もない。)


晴耕雨読

・“ブクブク”(アミーゴ)

 ・先日に引き続き名作を5人で。本日の〆。


 ・浮き輪が7つのデッキが出て注目されました。でこれが弱いどころかそこそこ戦えるバランスでこういうこともあるんだなー、と。高得点のチャンスとなっていた模様。


 ・5人だとカオス度は確かに高かった。しかし楽しい楽しい。


 【評価】

 ・8点。


 ・やはり素晴らしい。ドーラの最良のカードゲームのひとつではないだろうか。


 ・局面により各自で狙いが異なることが本作において最も評価される部分だと思ってます。



 以上にて本日も終了。

 平均点高めでハズレのゲームが少なかったですね。


 参加していただいたみなさんに感謝。また一緒にあそびましょう!