平日、休みの合った3人で、地元の施設を利用したゲーム会を開催しました。


晴耕雨読


 午前9時よりもう一人の参加者の到着を前に二人用ゲーム、フリーゼの“ファミリア”をプレイ。


 シンプルなシステムながら実にフリーゼらしいフリーク性もあって、駆け引きや読み合いが十分楽しめる佳作。30分ほどで終わる収束性の良さながらしっかりゲームをした満足感もあり、またリプレイ耐性もあるのでもう少しプレイしてみたいと思いました。“ドミニオン”の影響はあるように感じましたね。


晴耕雨読


 つづいてフェルトの隠れた名作“ルナ”。


 いまいち国内での評価が低いような気がする本作ですが、原因は見通しの曖昧さからくるのでしょうか。


 しかし完成度は相当なもので種々雑多な要素が破綻することなく、高い競技性とともにしっかりとまとまっているあたり、流石はフェルトと思わずにはいられません。


 序盤から積極的に神殿内部に修道士を送り込み、効率よく得点を稼いでいたつもりでしたが、途中のマークも厳しく惜敗。いやはやまだまだですね。


 3人でも十分に面白く、機会があればまだまだプレイしたい、非常に好みの作品です。新作の“ストラスブール”も好評で私も好きなのですがどちらかというとこちらの方に軍配を上げたくなります。


晴耕雨読


 先日のゲームマーケット2011春での新作、I was gameの“ヴォーパルス”です。話題作“セブンワンダー”と同じく、いわゆるドラフトをシステムの中心に据えた注目作。


 軍事が分かりやすくて強いような気がしましたが、生産体制を整えた建築系、また鉱物に特化した点数効率重視の戦略も強力で、30分で終わる収束性の良さながら奥行きの深さはかなりのものがあるように感じられました。


 すぐに終わることもあって結局3回プレイしましたがまだまだプレイ回数が少ないせいか、使いたいカードと使いにくいカードに偏りがあり、この辺りは今後の課題になりそうです。場の状況等々を鑑みてすべてのカードを縦横に使い分けれるようになりたい欲求には駆られますね。


 また“時の流れ”の概念があり、経年によりユニットが消滅するのも意欲的かつ面白いシステムです。


晴耕雨読

 そして話題作“7つの島”で〆ました。今回は初めてのプレイということでサプライはマニュアル記載のおすすめセット、ボードは難易度1と2のもので都合2回プレイしました。


 一言で言うと“ドミニオン”にWP(ワーカープレイスメント)の要素を少々加えた感覚で、“ドミニオンの次”を模索する中で、こういった提案もありなのかなと思いました。


 完成度は高いですし、コンポーネントも同人ゲームとは思えないクオリティで、一個の商品としてトータルで見ても大変素晴らしいものがあると思われました。


 ただオリジナリティはやや希薄でドミニオンからの脱却は十分には図れておらず、そのあたりでプレイヤーの評価も分かれるような気もするのですが、プレイヤーの多くは好意的に受け入れるでしょうね。


 こちらもまだまだプレイ数が足りないと思われます。7つの島とランダムデッキを自由に組み合わせて十分にゲームとしてのバランス、醍醐味が堪能できるのか、今後のプレイで検証していきたいものです。



 というわけでGMの話題作2つがプレイできたのは収穫でした。おそらく“7つの島”は多くのプレイヤーに好意的に受け入れられるでしょうが、個人的には“ヴォーパルス”の持つ可能性が大変興味深く、今後の同タイトルへの研究が進むことを望みたいものです。