日本のサッシ性能 | 欠陥住宅を調査する建築士のブログ

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検査で撮影した欠陥写真の解説。検査やハウスメーカー、紛争の裏話などを紹介。

昨日の面談で、サッシの性能について質問を受けました。
そのあと思い出したのが、業界紙の今月号でサッシ性能
についての記事があったこと。(日経ホームビルダー11月号)

主な内容を紹介すると

・日本の窓の最高基準は、韓国や中国の最低基準程度しかない。

・アメリカは50州のうち24州でアルミサッシが禁止されている。


国産サッシといえば、アルミがほとんど。
内側だけ樹脂のタイプが増えていますが、このタイプで
韓国や中国の最低基準程度しかない。


今まで何年もアルミ主流で製造してきた工場ラインを
樹脂に替えることへのメーカー抵抗と、都市部など一部地域での
防火性に対応するため、日本では樹脂化が遅れていると思います。

ただ、ようやく最近になって国産メーカーも樹脂サッシの販売を
始め、YKKは北欧基準レベルのサッシを出しました。

今現在、大手ハウスメーカーでサッシの断熱性能が高いのは
一条工務店とスウェーデンハウスくらい。
今後、他メーカーも樹脂サッシ化していくと予想します。

建てたあと、サッシ交換は容易ではありません。
あとで内窓を付ける選択肢もありますが、結構な費用がかかります。
これから建てる方は、樹脂サッシを検討するとよいでしょう。

価格は樹脂サッシの方が高いです。
選択肢を増やすなら、輸入品を見てみるのもよいでしょう。