事例728『梁に大量の穴』 | 欠陥住宅を調査する建築士のブログ

欠陥住宅を調査する建築士のブログ

検査で撮影した欠陥写真の解説。検査やハウスメーカー、紛争の裏話などを紹介。

こんにちは住宅検査カノム の長井です。


ホームページのリニューアルに伴い、
毎週火、金に更新している「欠陥写真」の新規追加と、
欠陥事例の掲載を今回で一時ストップします。
来週1週間程度の中断と予想しています。


また、ブログの方も「アメブロ」から「ワードプレス」へ移行します。

新たに移行する際は、ブログ上で時期をお知らせします。



■(1)今回の事例_________

「梁に大量の穴」
_________________
 
梁開口
 

◆写真解説

20CMほどの高さの梁に集中して7ヶも穴があいている。
構造材であり、NGな施工。


◆内容説明

2×4の梁、床根太は、規定どおりであれば
穴をあけること自体はOKです。

今回の例は、建築の構造に詳しくなくても、
これはダメだと想像がつくはずです。


7ヶ所もあけず、1ヶ所、規定範囲の大きな穴をあけて
まとめて配線を通せばよい。


◆対策

完成してしまうと見えない部分。

工事中のチェックが重要です。



=======================

■(2)編集後記


消費税8%の駆け込みによる「職人不足」が原因の
欠陥住宅の相談が今週もありました。

未熟又は専門でない職人による施工です。


過去、ハウスメーカーにいた時も、職人不足の時がありました。
まだ私が新人の頃で、上司が職人を探すのに必死でした。
仕方なく、日雇い労働者を集め、基礎工事をさせたこともありました。
出来た基礎は、ガタガタ。見栄えの悪い箇所はすぐに補修し
工事を進めました。


消費税10%が先送りされそうです。次の駆け込みで
被害に会わないように気を付けましょう。