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今日は、発達障害の当事者さんの
独特の成長カーブについて
書かせていただきたいと思います。
確かに、その成長度合いは、
ほかの方よりゆっくりペースかもしれませんが、
その分、幾つになっても成長していかれるんだなぁと、
つくづく感じるのです。
僕は約6年前に、
長男が「高機能広汎性発達障害」の診断を受けました。
大変なショックでしたが、
徐々に落ち込みから抜けるとともに
この障害が、就労に苦労することを知り、
「これは大変なことになった」と
猛勉強を始めました。
本やインターネットの情報では、
どうも真相を実感できたように思えず、
成人当事者さんや、
ご家族のお話を聞ける場を求めて、
あちこちで向きました。
そんな中で、少しずつこの障害の実態を体感し、
そして、成人当事者さんの中に、
しっかりと安定就労してらっしゃる方がいることを知り、
ちょっと安心したことを思い出します。
ちょっと安心した・・・というのは、
その頃は不景気ということもあり、
知り合った当事者さんの1割も
安定就労が出来ていませんでしたからです。
「でも、できている人もいる！」
というのは、大黄な勇気になりました。
多くの方は、なかなかアルバイトにも定着できず、
そればかりか、不登校や引きこもっていたりも多く、
中には、薬害からかなり荒れてらっしゃったり、
家庭内暴力に至って、相当困惑してらっしゃるご家族も、
少なからずあったのです。
そして、僕はその後、
「働けている人たちには、いったい何があるんだろう」
「何が、分かれ目になっているんだろう」
と探求していったのです。
そして幾つかの傾向を見つけとっていったのですが、
今日はその話は置いておくとして、
安定就労を手に入れた当事者さんの多くが、
決して平たんな人生を歩めてはこれなかったのも事実です。
新卒で就職した会社に、そのまま在籍している人はわずかです。
それが出来たとしても、休職を何度か経験されていたり、
ウツや睡眠障害などに悩まされた方も多いです。
転職を繰り返した上に、ようやく定着した方もいらっしゃいます。
そして、ひとつ絶対言えるのが、
人よりも成長が遅れても、
成人後に、長いこと不安定な時期を過ごしたとしても、
やがて少しずつ、自分が生きるスベを見つけて、
少しずつ力強く生きていかれるということです。
30歳になっても、40歳になっても、
ゆっくりとゆっくりと成長していかれます。
歩みはのろのろでも、
少しずつ少しずつ変わっていかれる様を、
僕は何人も見させていただいてきたのです。
今、お子さんが不登校になっていたり、
引きこもってしまっていたり、
就職がうまくいかず、家にずっと居たり。
或いは、面接を受けに行くどころか、
日々の生活もままならない子もいるかもしれません。
でも、その方が安定就労を得るのは、
30歳かもしれないし、40歳かもしれない。
或いは、もう少し先かもしれません。
それでも、そこへ向かって歩み続けて、
自らの道を見つける方が、ちゃんといらしゃるのです。
僕はそのことを知って、
ずいぶんと、気持ちが楽になっています。
僕も人間ですから、息子たちの様子や
起こしてしまう問題を見ていると、
つい焦る気持ちが湧いてくることもあります。
時には「これではいけない」と、
息子たちに厳しい言葉をかけてしまうこともあります。
でもそんな時に、「あっ、これじゃいけない」とか、
「大丈夫、焦らずに行けばいい」と思い直せるのは、
そうした人たちの姿を見させていただいて、
「時間がかかっても、
いつかこの子たちもやっていけるようになる」
と思えるからなんでしょうね。
同年代の人たちが、進学していったり、
就職していくと、焦る気持ちもあるでしょうが、
どうか、そういう日がくるんだ・・・と
すこし頭の片隅に置いていただけたらと思います。
周囲で見守る人たちに、
そんな小さな余裕というか、ゆとりがあると、
本人たちは、ゆっくりと成長していけるんじゃないかなぁと、
やっぱり僕は思っています。
もし、今のお子さんの様子から、
不安がぬぐえない方がいらっしゃったら、
私どものグループワークにお越しください。
私に、この勇気を授けてくださった当事者さんたちから得た、
実感というか、実態というか、
勇気というか、ゆとりというか、
そのなところを、少しでも多くの方に
お伝えしたいと思っています。
それが、僕に授けてくださった当事者さん達にできる
唯一の恩返しだと思っています。
その勇気やゆとりが、
ご家族や支援者に、
ちょっとでもあることで、
当事者さん達にも必ずいい影響が伝わって
彼らの歩みが始まっていくと、
僕は感じているのです。
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発達障害を共に考える会
高機能広汎性発達障害の当事者・家族・支援者の
いずれもがご参加いただけます。
共に互いの話に耳を傾け、思いを感じ、
理解を深めていくためのワークです。
「テーマ」を定めてスピーチ付きのワークと、
「ノンテーマフリートーク」のグループカウンセリングのみと、
2通りのワークで開催しています。
2014.11.01（土）ノンテーマフリートークの日
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思いを語り、聴き、感じるワーク。
気付きの時間を味わってください！
家族限定グループワーク
高機能広汎性発達障害のご家族（親族含む）が
ご参加いただけるグループカウンセリングです。
日常を離れ、ゆったりと過ごす時間の中で、
同じ境遇を持つ人たちの中で、
悩みを語ったり、思いを話したり、
分からないことを聞いてみたり。
互いの経験を交換し合う中で、
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そんなグループを目指して、開催しています。
2014.10.31（金）
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お父さんだけに集まっていただいて、
父親だからこそ感じる悩みや思いについて、
語り聴き分かち合うワークです。
2014.12.05（金）19：00～21：20
平日の夜、枚方と大阪市内にて、交互開催しています。
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