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課題提出がちゃんと出来ない
課題提出がちゃんと出来ない(2)
課題提出がちゃんと出来ない(3)
課題提出がちゃんと出来ない(4)

1学期の定期試験の勉強は、試験勉強どころか、
試験当日が期日の提出課題すらやり遂げられないという、
散々だった長男でした。

僕も、二回続けて同じことを繰り返す息子に、
厳しい言葉が止まらない時期でした。

しかし、そのままではいけないと、
学校にも相談し、担任の先生から支援を快諾して頂きました。
通常、1週間前にプリントでいただく課題範囲を、
3週間前に知らせていただいて、
早くから取り組むことで、書き取りが遅い息子でも、
やり遂げられるようにと、段取りが出来ました。
(課題範囲については、ほかの生徒には、
 通常の授業ですでに伝えられているものです。
 息子だけが、先に教えてもらうというのではありません。
 ほかの子は、予習復習で、ずっと前から取り組んでいるのでしょうが、
 うちの子は、集団への指示の聞き取りの悪さなどから、
 課題がどこなのか、普段十分に把握が出来ない悩みがあったので、
 こうしたことをお願いしたのです。)

夏休みの間は、一日2時間の勉強習慣の定着をめざしました。
息子には、希望校を本人の意思で考えさせ、
実際に学園祭に行かせるなど、イメージを定めさせました。
そうすることで、目標イメージが具体化し、
本人も、やる気を見せて、勉強に取り組むようになってきました。

さて、このように準備を重ねて、
いよいよ、2学期の中間テストの3週間前を迎えました。
担任の先生からは、課題範囲のリストが届きました。

で、親子で、進捗度合いののチェックです。
ところが、愕然です!
ざっと、1~2割しか終えていませんでした。

2学期が始まるころから、
「日ごろから、ちょっとずつ、やっておくんやで」
と伝えていましたが、そこはうまくは進んでいませんでした。

英語のドリルなどは、40ページも残っています。
恐らく教科担任の先生の意図は、
授業の復習として、ほぼ毎日、
ちょっとずつドリルをやらせようということなのでしょう。
しかし、結果はこの通りです。

社会のプリントも提出課題ですが、
虫食いになっているところはほとんど埋まっていません。
どうも、授業で板書きの代わりに、
プリントを埋めればいいようなのですが、
息子の場合は、書き取りが追い付かないようです。

数学に、理科に、国語にと、
気が遠くなるくらいの量が示されています。
僕も、予想外だったのは、
1学期よりも明らかに量が増えていることでした。
ざっと、1.5倍にはなっていたでしょうか。
当然と言えばそうなのかもしれないのですが、
その時は、そこまで想定できていませんでした。

「折角、担任の先生に信頼してもらえて、
 早くから範囲を教えてもらったというのに、
 この量では、とてもやり切れないかもしれない。
 それでは、先生にも申し訳ない。」
そんな思いがよぎります。

長男も、チェックの結果に目がテンという状態でしたが、
そこから彼は、コツコツとやっていったのです。
特に、休みの日には、集中力を発揮して、
どんどんドリルをこなしていきました。

多少、内容に粗さもありますが、
「やり遂げよう」という気を尊重した方がいいと、
僕は判断していました。

質も大事ですが、
やり切るという達成感も大事です。
やる気になって取り組んで、
やり遂げた・・・、まずは今回はそれでもいいと思いました。

この1年ほどで、人の成長にとても大切なものを
僕は学んでいました。
それは「自己効力感」。
新しい課題に直面した時に、
”それなら、僕にもできそう。やってみよう”と
取り組む意欲を起こさせるために必要な感覚
のことだそうです。

一般的には、こうした感覚は10歳前後に育ってくるそうです。
そして、「自己効力感」をもって成功を積み重ねることで、
「自己肯定感」が育まれる
のでしょう。

「自己効力感」は、「自己肯定感」よりも、もっと具体的で、
目の前の課題の小さな達成で得られる力のようです。

今、長男に必要なのは、
「やり遂げる」ということを通じて、
「自分にも出来た」という「自己効力感」の階段を
一段上がることだと、僕は考えました。

少々の質には目をつむって、
頑張る息子を励ましていきました。
そして、「これは、とても間に合わない」と思った課題が、
試験日には、ほぼやり終わったのです。

ある意味、過集中モードだったのかもしれません。
一度、スイッチが入ると、昔から
すごい集中を見せるところはあったのですが、
今回は、ほんと見事なものでした。

さて、これだけ頑張ったんだから、
試験の結果にも成果が表れてほしいなぁ。
そうすることで、さらにもう一段先の「自己効力感」が
得られるといいなぁ・・・。
そんなことを思いながら、試験結果を待つこととなりました。
(次の記事に続く)

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