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発達障害は、三つ組の特性であらわされるといいます。
では、発達障害の根幹は何かと言ったら、
それ
は「想像性の障害」ではないでしょうか。
未来予測を難しくしたり、場での状況判断を困難にしたり、
結果、計画を立てたり見通しをもって準備をしたりを困難にします。
こうした状態を「想像性の障害(あるいは困難)」といいます。

今、発達障害には、医学的な治療法がないといわれています。
では、根幹であるこの障害(困難)を軽減する方法もないのでしょうか。

私は成人当事者さんとこれまでにたくさんのお話をしてきました。
本当にたくさんの方々にお話を聞かせていただきました。
そして、想像性の困難をカバーする方法として、
経験を積んだことを活かす・・・というのをよくお聞きします。

「やったことがあると、判る。」
「経験したことは、ある程度予測が立つ」
彼らはそんな風におっしゃいます。

だから、発達障害児・者の成長には、
経験がとても大切ということになります。
色んな事を経験し、本人の引き出しに加えることが、
その方の一番の根幹的苦手をカバーすることになります。

そして、彼らがもう一つ言う言葉。
それは「人の経験は役に立ちません」
「聞いた話を活かすというのは苦手です」というものです。
それは恐らく想像性の困難が影響しているのでしょうね。
見たこともない、やったこともないところを、
話しで聞いても、それはやはり判らないことでしかなく、
そこを経験として生かせない・・・。
このあたりが、定型発達者との大きな違いなのでしょうね。

定型発達の人は、思春期から成人期にかけて、
本当に人からの情報で、どんどん成長していくように感じます。
先輩や同級生からの言葉。
あるいは、本やドラマ・映画などからの知識。

ところが、発達障害があると、
こうした
他人からの情報を経験として生かし、
自分の行動予測に使うのは難しい
らしいのです。

ここが彼らの成長発達のスピードを鈍らせる大きな要因なのでしょうね。

だから、
自分自身でたくさんの経験を積んで、
人間成長を果たして、想像性の障害をカバー
する。
それがとても大切なのでしょうね。

実際、自分を肯定してもらえる環境に育ち、
自らを否定することなく、
育ってきたんだろうなぁ…というという当事者さんは、
比較的、視野も広い感じで、
社会的な判断力もお持ちになっています。
それだけ、安定就労にも近いといえます。

「なんだ・・・そんなことが答えなのか。」
と思った方もいたかもしれません。
でもこれが、そう容易なことではない。
僕はそう感じます。

これが簡単なことなら、
今の成人発達障害の方々は、
こんなにも世間で困ることもなければ、
苦しむこともないでしょう、

そこには、二次障害という大きな問題が立ちはだかります。
(次の記事に続く)


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発達障害を共に考える会
高機能広汎性発達障害の当事者・家族・支援者の
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共に互いの話に耳を傾け、思いを感じ、
理解を深めていくためのワークです。
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2014.12.13
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2014.12.04(木)19:00~21:20
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定員8名(要予約)
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講師:新田かなと