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「友達の作り方が分からない」と悩む当事者さん。
これまで数百人の成人当事者さんにお会いする中で、
こうした方々には、二つの共通点を感じると昨日書きました。
(今回取り上げたのは、
 人と関わってうまくいかなくて
 友達ができないとタイプとは違って、
 そもそも、本人にすれば、
 なぜか集団に
 受け入れてももらえないという程、
 対人的な悩みの深刻なタイプを対象に、
 記事をかいています。)

ひとつは、他者の行動に対しての感受性の乏しさ
周囲に視線を向けられても、気が付くのに鈍かったり、
或いは、気付いていても、反応行動がすぐに出来にくかったり。

そして、もう一つの共通点が今日の記事です。
それは、会話の即時応答の苦手
これを引き起こす原因には二つあるように感じますが、
今日は、脳の情報処理能力やスピードの問題について
記事にしたいと思います。


発達障害があると、1対1で会話が出来ても、
3人以上になると、会話がうまく行かない方が多いといいます。

定型発達者の感覚からすると、
なぜそんなことが起こるのか、不思議に感じるかもしれません。
無意識に出来てしまうことなので、
なぜできないのか分かりにくいのでしょうが、
大きな困難が存在します。

そこには、幾つか原因があると思われます。
 ・3人以上の会話になると、相手は必ずしも待ってくれず、
  会話がどんどん進んでしまうことも多い。
 ・話題を聞き取りながら、割って入るには、
  ある意味、戦略性が必要となる。
 ・3人以上になると、話題に対しての
  メンバーの関係性も複雑になる。
  (例えば、この話題は、誰が元々知っていて、
   誰は初めて聞いたのか・・・など。)
この様に、3人以上の会話に要する脳の処理は、
2人の時からは格段に複雑になりますが、
発達障害があると、こうした言語的な処理能力や、
処理スピードに、困難を抱えていることが多く、
会話に割って入るのが難しいか、
或いは、入るには相当な集中を要し、
疲れ果てるくらいの意識を持たないと
出来ないことが多いようです。

ある成人当事者さんは、そういう場に長くいると、
意識がホワイトアウトしたように
飛んでしまうこともあると言います。
パッと見、話題に集中しているだけに見えますが、
実は、脳処理が飽和を起こしてしまって、
何も耳に入らず、ボゥッとしている時があると言います。

長々と説明をしましたが、
要は、会話をするどころではないので、
結果、友達を作るのにも
難が生じてしまうということなのでしょう。
特に若い学生さんの会話は
テンポも速いので、尚更なのかもしれません。

今日は、会話の即時応答の苦手と、
脳の処理能力やスピードの問題を記事にしました。
次の記事では、もう一つの要因について、
書いてみたいと思います。

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