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今日の記事はこちらからの続き記事です。
発達障害 友達の作り方がわからない悩み ~他者行動への感受性の乏しさ
発達障害 友達の作り方がわからない悩み ~脳内の処理スピードの問題
発達障害 友達の作り方がわからない悩み ~自分の感情を即座に把握できない
発達障害 友達の作り方がわからない悩み ~認知の成長ともにコミュ力も上がってくる
発達障害 友達の作り方がわからない悩み ~一緒にいるだけで十分楽しい

「友達の作り方がわからない悩み」の記事に、
居眠り猫さんがコメントを寄せてくださいました。
その中で語ってくださった世界は、
発達障害の方々が実感しておられるところを、
そのままに表現してくださっている、と思いましたので、
今日は、お言葉をお借りして記事を書きたいと思います。

コメントをいただいた記事はこちらの記事です。

>もうひとつ、子供の頃によくあったのは、
>「一緒に遊んでいたはずが、気が付いたら自分ひとりになっていた」
>という現象です。
>自分がしていることに集中して、
>一緒にいる人のことは意識の外に行ってしまっていたんでしょうね。
>体は一緒にいても、本当には一緒に遊んでいなかったのでしょう。


この熱中をされているさまが、いかにも自閉症特有の
自分の世界に没頭であったり、
細部に引き付けられてしまう認知傾向を感じます。

一度、なにかに注意をひかれてしまうと、
それ以外が目に入らないばかりか、
行動の主目的であったはずの”友達と遊ぶ”ということですら、
意識から飛んでしまうところが、
いかにも”らしい”かもしれませんね。

一般的な子たちなら、もし何かに集中したとしても、
周りの子たちの何かの行動に、意識を戻されて、
我に返ったように、集中が解けるんじゃないかと思うんですよね。

うちの二男も、集中する感じが強くて、
自分の世界に一旦入ると、
15分でも30分でも熱中しているので、
そんな姿と、居眠り猫さんの様子が重なりました。

またこのことは、単に意識集中だけの問題ではなく、
気持ちの共有にも大きくかかわっていると感じますが、
「体は一緒にいても、本当には一緒に遊んでいなかったのでしょう。」
というお言葉からも、いわゆる”気持ちの共有”が出来にくい様が感じ取れます。

>「どのようにして交ざっていいのかわからない」
>今も、「一体感を持つこと」を求められると、かなり困惑します。
>それがどういう心持ちなのか、さっぱりわからないのですから。

この表現が、当事者さんの実感そのものなのだろうなと感じます。
「どのようにして?」「なぜ?」という感じ。
これらのお言葉は、”気持ちの共有”を実感できにくい、
当事者さんの様子を、端的に表しているように感じます。

人と人が、場や空間を共有することで、
交し合う気持ちや積みあがる感情。
喜びを分かち合ったり、
共に楽しんでノリを合わせたり。
またこうしたことを、同じ仲間と続けることで、
互いに絆や信頼感を深めたり。

こんな心の動きが、そこに生じてこない。
僕も、こうした状況に過去出くわして、
なんとも不思議な感覚に見舞われたことがありました。

時には、信頼を裏切られた気がして、
或いは、長い期間を通じて支えてきたことを
反故にされたように感じて、
大きく失望したこともありました。

定型発達者から見れば、
自分たちには積みあがっていくものが、
なぜか存在しない。
当事者さん達から見れば、
なぜ仲良くなっていくのか、
そこがどうにもわからない。

この感覚差って、やはり大きいのでしょうね。
ポツンと取り残されてしまったとき、
その瞬間の当事者さんの気持ちを思うと、
自分の息子たちにもそうした運命が降りかかるのかと、
重い気持ちもわいてきます。

だからこそ、僕はこれからも、息子らに
「友達を作りならなきゃだめよ」とは言わずに置きます。
こうして、当事者さん達に、
深い実感をいただいたのですから、
無理なことを押し付けて、
ただでさえ、そこにある苦しみを、
もっと深いものにはしたくないと思いました。

居眠り猫さん、コメントありがとうございました。

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