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なんとなく見ていたドラマ。
ふと左目をつむってみました。
すると、今まで見ていたのとは違う世界が、
そこにはありました。
同じものを見ていても、同じに見えるとは限らない・・・
今日はそんなお話です。

ここまで読んでいただいて、
いったい何の話かと思われたことでしょう。
実はぼくは、右目に病気があります。
コーツ病という進行性の病気で、
右目の中心の少しそばによく見えないゾーンがあり、
また中心部は像がゆがんでいて、
右目だけだと、道を歩いていて、
人の顔の判別がつかないのです。

丁度こんな感じに見えています。
  
左の写真のゆがみが中心にあって、
右の写真の影のもう少し薄いのが、
中心の左下にあるのです。

(写真は、日本眼科学会HP より
 資料は病名は違いますが、症状が同じ病気から引用しています。
 http://www.nichigan.or.jp/public/disease/momaku_karei.jsp
 
さて、その右目だけでふとドラマを見てみて、
僕は驚きました。
登場人物の表情が全く読み取れず、
セリフと身振りだけしかわからなかったからです。
見えている世界は、なんとも味もそっけもないものでした。
ドラマとしても、面白味が激減するのです。

それは役者の表情がないことによって、
その芝居が、いったい何を伝えたいのか、
そこが全く分からないからでした。

その瞬間、ひょっとしたら、
発達障害の当事者さんが見るドラマは、
この世界に近いものなのかもしれない。
そう思ったんです。

当事者さんには、
ドラマがあまり好きでない方がいらっしゃいます。
話を追うのもどこか億劫で、
「そもそも何が面白いのかわからない」
という方もいらっしゃいます。

表情が読み取れないことは、
話の深み・面白味を失わせてしまいます。
「この役者、いい芝居するなぁ」というところが、
感じ取れません。

僕はこれまで特性理解のためのワークなどで、
「同じものを見ていても、みんなが同じに見えるとは限らない」
という事例を、写真などを使ってお話してきました。
でも、ふと目をつむったドラマの光景は、
僕にとっても、意外なほどグレーな世界でした。

この何とも言えない味気無さ。
しかしそれを「味気ない」とかんじるのは、
僕に定型発達者としての感覚があり、
その差から思うところなのでしょう。

もし生まれた時から、
脳の表情を読み取る機能に問題があるなら、
ドラマの登場人物たちがする行動には、
よくわからない、理解しえないこともいろいろあると、
感じられるのでしょうね。

今日はそんなことをふと思って、記事にさせていただきました。

 


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2015.03.07
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