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今日は日曜に書いた記事の続きです。
発達障害 同じものを見ていても、同じに見えるとは限らない ~味も素っ気もないドラマ
こちらにお寄せいただいたコメントをご紹介しながら、
僕の感じたところを書かせていただこうと思います。

まずは、居眠り猫さんのコメントから。
>ドラマを見るにはいろいろ必要
>顔認知だの、短期記憶だの、感情の共有だの、
>ドラマをリアルタイムで読みとくには
>いろいろと必要なものがありますね。

そうですね。
登場人物を把握し、
その関係性を把握し、
一人一人の立ち場を把握し。
そして、それぞれが持つ感情を理解し。

発達障害がある方にとって、
ドラマ鑑賞というのは、
認知特性上のハードルが高いかもしれませんね。

これが本なら自分のペースで読み進めることもできますが、
ドラマはどんどん展開が進んでしまいますので、
時系列的な脳の処理速度に困難があると、
「本は楽しめるけど、ドラマはダメ」
のようなことになる方もいるかもしれませんね。

>そのどれかに苦手があると、
>ドラマを見ていてもよくわからないこともあると思います。
>私は、顔と名前が一致しないし、
>登場人物がなぜそういう感情になって、
>そう行動するのか今一つ
>わからないこともよくありますから、
>だいぶ内容をはしょっておおまかに捉えているようです。

基本ドラマ鑑賞というのは、
視覚と聴覚の認知処理ですもんね。
しかも、視覚の方が圧倒的に多く、
”状況把握”というハードルがありますもんね。

そこを居眠り猫さんは、
「登場人物がなぜそういう感情になって、
 そう行動するのか今一つわからない」
とお感じになることがあるのですね。

「だいぶ内容をはしょっておおまかに捉えているようです」
これは、以前息子と一緒にアニメを見ていて、
驚かされたことがありました。

     

そのアニメは、「火垂るの墓」
節子のお兄ちゃんが、栄養失調の妹のために
食料を盗み、店主に見つかった結果、
顔が腫れあがるほどの暴力を受けたうえ、
警察に突き出されたシーン。

警官は、あまりの仕打ちと兄の境遇を気の毒に思い、
息巻く店主に「もうそのくらいでいいだろう」
とむしろ、厳しい言葉を発し、追い払います。

ある種の人情的風景が描かれているのですが、
このシーンを見た直後の長男が
「すっげぇ!、一発逆転。
 おっちゃんが、警官に叱られてる!」
とその場面だけをとらえて、
満面の笑みで「スカッとした!」
みたいな表情だったのを思い出しました。

まぁ、詳細な感情の機微は捉えられずとも、
ある意味、シーンを判っていると言えるかもしれないのですが、
当時長男は5~6年生だったので、
「そんな表面上のところしか、この子は受け取れないんだ」
と、びっくりしたのを思い出しました。

ただねぇ、居眠り猫さん。
昨日の記事で僕は
「素っ気ない、味気ない」と書いてしまったのですが、
そう感じるのも、僕の勝手な目線だったなぁと、
UPしたあと、反省したりというのがあったんです。

定型発達の目線では、
そこにうごめく登場人物たちの“思い”があってこそ、
そこが伝わってこそ、ドラマは面白いと感じる訳ですが、
だからといって、それがないなら
”素っ気ない” ”味気ない”は、
それはないよなぁ・・・と。

僕は、皆さんが見ている世界の方が、
むしろシンプルでもある意味濃かったり、
どっぷりとある価値観で満たされていたり、
かえって、充実しているように感じることもあったりします。

土曜の記事では、自分が感じたことを
そのままに書いてしまいましたが、
だからと言って、皆さんが見ていらっしゃる世界観が、
決して”素っ気ない”のではなく、
”味気ない”のでもないだろうなぁと、
僕はあの記事を書かせていただいて、
改めてそんなことを感じていました。

おひとり分で、随分と長くなってしまいましたので、
また次の機会につづきを・・・・

 
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