風邪のトラブル。
ぐずぐず鼻とイガイガ喉。

 
風邪ひいたー!!っていう感じもするし
集中なんてできないつらい症状です。
 
 
家族が風邪気味で、喉と鼻がズルズルガラガラ…
朝食に花梨シロップが登場している我が家です。
 
 

 

のどの果物”と呼ばれる
花梨(カリン)  Pseudocydonia sinensis
 
「カリンのど飴」は馴染みがありますよね。
 

花梨は漢方では
「和木瓜(わもっか)」あるいは「木瓜(もっか)」
という有名な喉の薬。

アロマを習うと必ず歴史で登場する
1578年に完成したとされる薬学書『本草綱目』にも、
カリンには去痰、利尿作用、鎮痛作用があるという記述があるそうです。
 

ビタミンCやクエン酸など多くの成分が含まれていて、喉の炎症に良いとされる成分は
「アミグダリン(青酸配糖体)」が加水分解されてできる「ベンズアルデヒド」によるものです。

ベンズアルデヒドは抗炎症作用を持った杏仁の香り成分。
シロップを作っていると部屋中が甘い香りに満たされて成分の多さにおろどきました。
 
 
昔から作られて、伝えられているものは
身体にやさしくてパワフル。
歳を重ねるごとに好きになってます。
 
 
 
花梨の赤いマジックも楽しめる
切って煮詰めるだけの簡単レシピを紹介します。
 
 

【花梨のどシロップ  レシピ】

■材料
・花梨  ※熟れた果実
・水(花梨の2倍量)
・砂糖 (花梨エキスの30%)
・レモン汁  適量
 
手のひらよりひとまわり大きい花梨1個で150mlくらいできました。


■作り方
1.花梨を縦4つに割り、5mmの厚さに切ります。(いちょう切り)
果実はとても固いので切るときは気をつけて。
※種にベンズアルデヒドが多く含まれるので種も入れましょう。

2.花梨と花梨の2倍量の水を鍋に入れ、あくを取りながら30分くらい花梨が柔らかくなるまで煮ます。

3.花梨の果実を取り除いたエキスに、花梨エキスに対して30%の砂糖を加えて火にかけます。

4.砂糖を加えて煮詰めると赤い色が出てきます。
鮮やかな色が出たら火を止めます。(30分~1時間くらい)
 
5.最後にレモン汁を加えて完成!
 
6.清潔な瓶にうつして、冷蔵庫保存します。
 
 
 
 
冷蔵庫に入れると、ペクチンたっぷりなのでぷるぷるのジェル状になります。
 
 
赤いシロップになるのは、理由はわからないようです。
果実の30%の砂糖を加えた時が一番赤くなるみたいですよ。
 
 
 
↓の写真は「赤いシロップじゃないよ!」と聞こえてきそう。笑
写真の喉シロップはてんさい糖を使っているので、オレンジ色っぽくなってます。
鮮やかな赤いシロップにしたい方は、白い砂糖を使ってくださいね。
 
 
 
お水やお湯、炭酸水で割っていただきます。
ヨーグルトにかけてもOK。
 
早くよくなりますように…とおまじないもいっしょに。
 
 
 
今回は秋に果物狩りに行った時に
ご好意でいただいた花梨で作りました。
 
 
晩秋~冬の季節はネットで花梨を販売しています。


 
花梨が手に入ったら、カリンのどシロップを作って
風邪の季節を美味しく過ごしてみてくださいね。
 
 
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