別れようとか、別れてほしいとか、そんな会話もメールもなく、
途絶えた。
根底にあったのは、私が、不倫を終わらせたいと切に願っていたということ。
包み隠さず言ってしまえば、、、
私と結婚してほしいとは思わないけど
奥さんとは別れてほしい、という本音。
そして、きっかけは、彼の子供・・・・
向こう側の子供のことに私が言及したこと。
私の心の中のことを赤裸々に語ってしまえば、
向こう側の子供のことなんて、興味がないどころか、
嫉妬心を燃え上がらせる、考えたくもない存在。
私は聖人ではないから、これは仕方ないと思う。
同じ立場だったら、誰だって、考えたくもないはず。
しかし、子供には何の罪もない。
私の子にも、彼の向こう側の子にも。
たまたまネットでいろんなことを知ってしまった。
結婚していて子供もいる男性が不倫して、その相手に子供ができ、産まれ、
そのことが男性の家庭にわかったとき、どのような悲惨なことになり、
最も傷つくのは誰か、ということを。
ネットに投稿されたたくさんの言葉。
人それぞれとはいうものの、私はやはり、奥さんの子供が一番傷つくという
事態に陥った例に最も心を引きずられた。
最初のほうにも書いたけど、彼の奥さんの子供には興味ないどころか
考えたくもない存在。
でも、でも、でも、何の罪もない存在。
私の子と、同じように、何の罪もない。
彼と別れる決定的なきっかけになったのは、
そのことを、私が彼に言ったこと。
その上で、
奥さんと別れるのか、別れないのかはっきりしてほしい、
この状況がわかったときに誰より傷つき立ち直れないのは
あなたの子供。
こんな状況を続けるのは絶対によくない、変えてほしい、
と伝えた。
彼の答えは、「離婚できないのを知っててそんなこと言うのか」。
そして、連絡が途絶えた。
離婚できない？ ふざけんなと私は思った。
私と不倫関係になってから、8年も時間があって、
できないことなんてないはずだと思うし、
私の腕一本で子供を育てているほうが、よほど、不可能を可能にしていると
思ってしまう。
気持ちが落ち着いてから、思い始めたこと、それは、
彼にとって一番大切なのは、私でもなく、私たちの子供でもなく、
先に生を受け、人生を共に歩んでいる子供、奥さんとの子供。
どんなに、「君のことを誰より愛してる」とか「絶対に離さない」とか
私たちの子供のことを「かわいいな。ずっと守っていくよ」と
言ってくれたとしても、、、
結局そんなもんなんだなと、悟った。
そう、大切なのは、あっちの子供。
どうしようもない。
どうしようもない。
こっちの子供は、私が、全身全霊で守り愛す、そう誓っているし、
誓うまでもない事実。
不倫で子供を産む母は、精神的に並外れて強くなければならないし、
並外れて痛い、辛い思いをするから、勝手に強くなってしまうものである。