当たりだけ、はずれなし!
- 著者: 岡野 史佳
- タイトル: ラブリー百科事典~極東フェアリーテイルズ 1 (1)
この10年、私の心を鷲掴みにして離さない漫画家。
それが岡野史佳。
この「ラブリー百科事典」、元は白泉社から出版されたものですが、その後エニックスから再出版されました。
と言っても内容がちょっと違うので再出版と言って正しいかどうか。
私が最初に読んだのは白泉社の方です。
Σ岡野史佳!?
∑岡野史佳っ!?
岡野史佳って言ったらあの「太陽の下でまってる」とか「少年宇宙」とか「イリスの卵」とかの岡野史佳っ!?
あ、あの岡野史佳ってこんなお話も描くんですネ……?
と、自分的にちょっと驚愕。
繊細なイメージがガタガタと音を立て……(笑)
いや、なかなか面白いお話を描く人だなぁとは思っていたんです。
シリアスな中にもほんのりギャグがあって、凄いいい感じやなぁとは思っていたの。
だけど、まさかこんな……。
岡野史佳って凄いよ。
と、改めて思った作品です。
シリアスOK,ギャグもOK,はずれなし。
この漫画家さんはどの作品を読んでも期待はずれだった試がない。
ぼけ~っと夜を過ごして、何か本でも読みたいなぁ、だけど活字は面倒くさいなぁなどと思って何気なく読み返してみた「ラブリー百貨辞典 極東フェアリーテイルズ」。
そこはかとなく熱くて、腹の底が焼けるようです。
あいたたたたたっ!(瀕死)
- 著者: 立花 晶
- タイトル: ダイエット十番勝負
昔々の其のまた昔、プータオと云ふ雑誌に掲載されていたダイエット漫画を、今頃改めて読んでみたのです。
何故かって?
そりゃぁ勿論、春が来て、その次には夏がやってくるからです。
つまり薄着になるからです。
腕とか腹の脂肪がふくよかすぎて危険だからです。
今からじゃもう手遅れ!そう分かっていても、やっぱり一応悪あがきとかしたくなるじゃないですか。
如何様なダイエット方法があるものなのか、勉強がてら買ってみたのです。
実はその昔、スパイラルテープダイエットを試してみたことが御座います。
うら若き学生の頃で御座います。
学校にはあんなもの貼って行けない。ちょうど一人暮らしの頃で、炊事をするのに邪魔になる、と言う理由で割りとあっさり断念致しました。
水ダイエットも試したことが御座います。
が、これまた断念。
と云うのも、学校で体内の水分量を測りましたら、先生が目を疑う程の結果が出たからです(苦笑)
つまり、水太りだったの、わたくし。
お茶や水のがぶ飲みをやめたらかなり痩せました(笑)
んが。
今は水太りではない。
どう見たって、この腹とか腕とか背中とか腰周りとか足とかの、憎らしい脂肪であります。
石鹸でも作ってみたいほどの脂肪であります。
これを減らすにはどうすればいいのっ!?
ダイエット、嫌いなんですもの(ヲイ)
楽して痩せたい。
そりゃ誰だってそうですね。
だけどこの「ダイエット十番勝負」、楽して痩せる方法なんざ紹介しておりません。(当たり前です)
うーむ。
やっぱ無理かな。
と、あっさり断念してしまいそうなこの根性なしの私をどうにかして……。
やってみたいなぁと思うのは、断食とエステ。
胃の調子がいつも悪いので、断食をして食生活を改善すればかなりましになるんじゃないかなぁとか思う次第。
我が生息地にそんなおっしゃれーな施設があれば(懐との相談にもよるけれど)是非参加してみたいですね。
エステ。
良いねぇ!
以前、2時間延々フェイシャルエステの勧誘に捕まって、10周年でお安くなってます!とか云われて「20周年で今よりもっとお安くなったらお世話になりますv」と逃げ帰って来たことを思い出しますな……(遠望)
エステ。
そりゃぁさぞかし綺麗になるんでしょう。
お肌なんかつるつるすべすべになっちゃうんでしょう。
先立つものもないのでお世話になることはないかと思いますが、たとえお世話になるとしても、問題は先立つものなんかじゃない。
この、とても人様にはお見せできない体なのよ。
この脂肪にまみれた体を人様にお見せしたり触れられたり……なんてことを考えると、例え無料でやってくれるったって遠慮せざるを得ません。
エステに行く前にダイエットをしなければ(吐血)
そんなわけでこの「ダイエット十番勝負」、参考になりはしなかったのですが(笑)なかなか楽しい1冊で御座いました。
最愛の猫漫画。
- 著者: セツコ・山田
- タイトル: 一丁目のトラ吉 (2)
世の中にはありとあらゆる猫を題材にした漫画があって、いくつか読んだりもしてるわけですが、どの漫画を出してもこれに勝るものはないと断言。
古い漫画です。
小学生の頃に古本屋で購入し、あまりの面白さに嵌り、大急ぎで全巻そろえたのです。引越しに乗じてうっかり手放してしまったことを今でも悔やんでしまうほど。
これほど素敵な猫漫画には未だ出会っておりません。
「What'sマイケル」よりも、大好きな「小さなお茶会」よりも好き。
主役である猫がオーバーじゃなく、擬人化でもなく、本当に純粋に猫。ご飯を催促して、外に出せと言って、思いもよらぬいたずらをして、時には笑わせてくれて、泣かせてくれて、感動させてくれる猫。
ぜーんぜん飾らない、どこにでもいる普通の猫の漫画がどうしてこんなに面白いんだろうと不思議に思ってしまうんだけど、読むと激しい愛情が沸いてきて、すっかり嵌ってしまうのですよ。
めちゃくちゃ可愛い絵というわけではなく、むしろさっぱりとあっさりとした絵。だけど猫だけは本当にリアル。
「うんうんっ!」とか「なるほどなるほど」とか「うーん……」とか、自分ちの猫と照らし合わせて読んでしまうのです。
実は長い間、自分の懐と相談しつつ捜し求めていたこの本の2巻だけを入手することが出来たのです。
10数年振りに読んで、懐かしく、だけど何だか新鮮で、嬉しかった……。
絶対絶対、例え何年かかったって、この本を全巻そろえるぞ!と、心に誓ってみたりして。
因みに同じ作家の「猫語辞典」と言う漫画の1巻も持ってるんです。
やっぱり猫が主役。
本当に猫が好きな作者なんだなぁと、嬉しくなっちゃう。
復刊応援どうぞよろしく!!
ほんのりホラー。
- 著者: ロバート・ウェストール, 野沢 佳織
- タイトル: 禁じられた約束
ロバート・ウェストールの作品は何だか不思議。
ちょっと暇つぶしに~とか、寝る前の10分だけ~のつもりで読み始めても、何故か途中で辞められない。
しょっぱなから凄い面白いとか興味を惹くと言う内容ではないんだけど、どうしてでしょう、妙に引き込まれてしまうのです。
これまで、ウェストールの作品は3冊読みました。
「弟の戦争」「海辺の王国」「機関銃要塞の少年たち」ですが、正直言って「機関銃~」は眠たかった。
「弟の戦争」「海辺の王国」は凄いなと思った。
特に「海辺の王国」は色んな意味で心に残っていて、誰かに読んで欲しいと思う本の1冊。
故に、「禁じられた約束」もかなり期待して読んだのです。
どうだったかと言いますと、「まぁ、面白かった」かな。
ほんのりホラーで、個人的には好き。
P142の「ぼくはもう少しで母さんをなぐりそうになった。なんてばかなこと言うんだ……」のところは「分かるぞその気持ち!!」とか思った。
でも、「すっごく面白い!」「最高!」「誰かに読んで欲しいっ!」と手放しで推薦する本ではない。
個人的にですよ、個人的に。好みの問題ですよ。
「海辺の王国」みたいな、心にずーんとくるところはないし、「弟の戦争」のちょっとぞっとするところもない。
普通に、思春期のホラーと言うか、どっかで似たような内容の話を読んだことがあるなと思ってしまう。
だから駄目!と言うんでもつまらなかったと言うんでもない。
それなりに面白いけどちょっと物足りない、期待外れではないけれども、「ふーん」と言う一言で終わらせてしまえそうな、そんな本。
でもやっぱりぐいぐい引き込まれてしまうから不思議……。
ちょっとだけ理解。
著者: 垣野内 成美, 平野 俊貴
タイトル: 吸血姫(ヴァンパイア)美夕 (3)
著者: 垣野内 成美, 平野 俊貴
タイトル: 吸血姫(ヴァンパイア)美夕 (4)
著者: 垣野内 成美, 平野 俊貴
タイトル: 吸血姫(ヴァンパイア)美夕 (5)
もっと長いと思ってた晴洋神魔編はあっと言う間に終わった……(笑)
しかもレムニアってあんな死に方だったっけ!?すげー呆気なくて吃驚
んで、元々カールアってそんな好きじゃなかったんだけど、やっぱり好きになれなかった……(笑)彼女は生き残ったワケだし、これから活躍してくれるのかな~?
あと、日本神魔界の階級はなんとなく分かったんだけど、シ一族(←漢字出ないよ。「鬼」じゃないし……)との関係はサッパリ。
いや、美夕と夕維の関係は理解出来るけど、途中続々出てきた奴らは一体何者……。
爛火はやっぱり可愛い。もっと性格悪いと思ってたのは、冷羽と勘違いしてたのね……。今のところ、冷羽はちょっとムカツク。いや、冷羽って言うより松風?
あと、しーなって一体何者。
2冊目。
著者: 若木 未生
タイトル: セイレーンの聖母―ハイスクール・オーラバスター
先日読んだハイスクール・オーラバスターの2冊目。
今回は主に里見十九郎と和泉希沙良のお話。
亮介は出て来るけど、諒は出てきません。別にそれは問題じゃない。
わたくし、割と希沙良が好きなのでこれは結構気に入っております。
1作目より読みやすい気がするし。
因みに希沙良の名前。1作目を読んだ時に
「キサラだってー!ダイトクジキサラと一緒じゃ~ん!(爆笑)」(←ジェニーちゃんのお友達。漢字はもう忘れました)
と思ったのですが、あとがきを読んでみると作者もそれに触れてるんですね。
改めて読んで、懐かしいと思いました。
内容ではなく、あとがきを(笑)
このハイスクール・オーラバスターで現在人気のある登場人物って誰だろう……、分からないけど、私は昔読んだ時から希沙良が好きなんです。
亮介はちょっと卑屈っぽい所があるしな~、諒は一緒にいると別の方向に疲れそうだしな~、十九郎とは絶対話しが合わないだろうしな~……なんて考えてみると、希沙良のちょっと子供っぽい我が儘さ(?)と言うのか、特徴を掴めば扱いやすい感じとか、ひねくれてそうに見せ掛けて実はもの凄く素直なところとか、気に入っております。
チラチラと内容を見てみると、ドイツもコイツもこれから酷い目に遭って行くんですなぁ。希沙良も痛い目に遭うようで……。
たしかこれってまだ完結してないんだと思うけども、この読者はハッピーエンドが好きなので、全員が幸せになれる結末だと良いなと思う次第。
それにつけても21冊(今のところ何巻?22~3巻?)読むのは至難の技。
もうかなり根気のない人間になり下がったので、取り敢えず買った分だけ読むのに何ヶ月かかることやら……。
これ読んでて気付いたんだけど、私が続き物の本(小説・漫画問わず)が苦手なのは、「ちょっとまて!そこで終わるなっ!!」と強く激しく思い過ぎるからかも。
週刊とか月刊とかの連載漫画ならそれなりに定期的に本が出るけど、連載じゃないのとか小説なんかは、何時続きが出るんだか分かったもんじゃないからですね。
ぎゃ~っ!!
ってところで終わって、次巻が何時になるかわからない……とか言われたら、凹む……。
お友達って素敵。
著者: ジュディス・アーノルド, たしろ きむ
タイトル: 愛する友へ
ロニー・リードは恋多き男性。学歴は高いが現在は家屋修理をしつつ気儘に暮らしている。
その親友であるサマンサ・ジャネックは化粧品会社の部長でなかなかの美女。
二人は学生時代からの付き合いで、10年物長きに渡って清い中が続いている。
学生時代、ロニーが次々と気を惹かれる女の子と付き合っても、サマンサはそれを真剣に応援。時には恋のキューピットの役目も務めていた。
それは全て、恋するロニーの為に。
太っていて不器量だったサマンサは、ロニーに惹かれながらも彼に思いを伝えることは出来なかった。
10年が過ぎ、美しくなったサマンサはそれでもロニーに思いを告げず「親友」の位置を守っていた。
まどろっこしいわ。
好きなら好きって言えば良いじゃん!遠慮なんか要らないよ!
そこまでして「親友」の立場を守りたいもんかね?
……とか思うんだけど。
多分そこが、この本の面白さ。
気兼ねなく付き合える今の状態、自然体で要られる二人の空間を壊したくないと願うサマンサがね。
「ひとときの情熱に賭けるにはリスクが大きすぎるわ」
って科白は、「うーん。そりゃまぁ、そう言ってしまえばそうなんだけどね」と言う感じがしないでもないんだけど。
でもこれでロニーがとっとと結婚でもしちゃったらそうそう「親友」の立場にはいられないんじゃないのかね?とか思うし~……。
あ~っまどろっこしいっ!
でも、勿論最後はハッピーエンドなので。
爽やか青春物語と男女の成長物語を一緒に読んだような、スッキリ感が残って、なかなか楽しい本でありました。
たしろきむと言う漫画家さんの絵は初めてみたんだけど、可愛くて良い感じでした☆
「向こう見ず」で済む問題か(笑)
失恋旅行に出たキャロラインはホテルで自分そっくりのガブリエルに出会った。
マーティンとの交際を反対したショーン(マーティンの兄)に、「マーティンが精神病院に入ったのはおまえのせいだ」と追い掛けられている。逃げるためにおとりになって欲しいと言う申し出を、キャロラインはスリルを求めて簡単に引き受けてしまう。
お互いの衣服や持ち物を入れ換えて、キャロラインはショーンに会い、ガブリエルの振りをする。程々のところで真実をうち明けたが、ショーンは信じようとしない。
うかつにもショーンの車に乗り込んだキャロラインは見知らぬ土地の別荘に拉致監禁されてしまい……。
……最初にもっとガブリエルが怪しいって気付けよ!と、思わずツッコミを入れてしまう(笑)
見ず知らずの人を相手にスリルなんか求めてる場合じゃないぞ!(笑)
でも、内容は割りと面白かったと思う。
マーティンが精神病院に入ってるなんてのは大嘘で、実はガブリエルに騙されて麻薬所持で刑務所の独房。ガブリエルから自白を取ってマーティンを救いたいと言うショーン。だけど勿論、一緒にいるのはガブリエルではなくキャロライン。自白取ろうたって無理な話し。
サスペンス風に始まったけど全然緊迫感はなく(笑)
むしろ「おいおい、それで良いのかよ!」って感じで話しが進むんだけど、ハーレクインらしい展開で楽しめました☆
自分の年を実感してみる……。
著者: 若木 未生
タイトル: 天使はうまく踊れない―ハイスクール・オーラバスター
ハイスクール・オーラバスターシリーズの1冊目。
初めて読んだのはこれまたイズミ幻戦記と同じ、中学の頃と思われます。
先日21冊セットで購入したので早速読んでみたのですが……。
あたしって、もう若くないのネ……。
なんて、妙に自分の年齢を実感してみました(遠い目)
主人公達、高校生です。
最初に読んだ私は中学生です。
全然違和感なかったのです。
テンポ良く進み、読みやすく且つ続きの気になる小説だと思ったと思う。当時のわたし。
では、今回はどうか。
ちょっとついて行けないカモ……(涙)
いや、内容は問題ないんです。
作家自体に全然問題ないんです。
問題なのは、読者であるわたし。
大層スピード感ある、サクサク進む読みやすい内容だと思うんですけれども。
あまりにもスピード感がありすぎて、これを21冊読もうと思うと、ちょっと途中で挫折してしまいそう……(涙)
ついでに言うと、この読者は単細胞且つウッスラパーなので、登場人物が増えれば増える程に脳が混乱し、「キミハダレ?アナタハダレ?」状態になってしまうのです。
加えて、その登場人物の名前がちょっと難しかったり変わった読み方だったりしてごらんなさい。
もう、内容を理解することは勿論、登場人物の名前を記憶することさえ困難になりますから。
決して、不真面目に読もうと言う気はなく、21冊も22冊も出て、CD化もビデオ化もされるような本ですから、それはもう面白いに違いない。
この作家の文章の書き方は凄い好きだし、魅力的だし、出来ればいちファンとして世界にのめり込みたい。
だけどもう、多分脳味噌が付いていかない……。
ああ、わたしよ。
何で途中で読むの辞めちゃったりしたんだ。
若い頃に読んでいたまま続きを読んでいれば、今も楽しく読めたに違いないのに……。
こうして脳は段々と老化し、朽ちて行くのネ……。
シンシアもっと活躍してくれ。
著者: レイ・マイケルズ, いがらし ゆみこ
タイトル: 大人になるまで
ハーレクインコミックス2冊目。
いがらしゆみこと言えば「キャンディキャンディ」とか「ティムティムサーカス」(?)のキラキラした可愛い絵しか印象にないのですが、やっぱりカンジが全然違います。
でも上手いと思う……。
幼い頃に両親を亡くしたブロディーは名家ハモンド家に引き取られ、何不自由なく育っていた。
夏休みに帰省したブロディーは後見人のドルーに婚約者のジェリーを紹介するが、ドルーは結婚に反対だと言い出して……。
と言う内容を見ればもう、「ドルーはブロディーが好きで手放したくないのね」とか、「実はジェリーはブロディーのお金目当てだったりするんだよ」と展開が予想出来てしまいますな。
予想通り、極始めの方でジェリーがお金目当てでボロディーに近付いたことが分かり、実は無一文のブロディーに愛想を尽かして別れちゃうんだけども、もう、何が凄いってブロディーの我が儘。
こ~の馬鹿娘はぁ~!!
と、呆れてしまうほど。
自立と称して一人暮らしを始めればナイトクラブで歌を歌い、悪い奴らに目を付けられて襲われてみたり、ドルーに男性禁止のホテルの部屋まで送って貰ってキスされて責めてみたり、見てるとかなりドルーに同情してしまう馬鹿娘っぷり。
ドルーの元・恋人シンシアが出てきてほんのちょっとだけブロディを責めてくれるんだけど、「もっとズケズケ言っちゃってオッケーよ!」とか思っちゃう(笑)
個人的にはシンシアみたいなちょっと意地悪な役所がかなり好き。
もっとドルーに迫ったり、ブロディをちくちく虐めたりして欲しかったな(笑)