「ファンマネジメント」国際ビジネスコミュニケーショントレーナーの平松克理です。
わたしは海外で14年以上をすごし、
なかでも英語圏ではないベトナム、中国で8年以上過ごしました。
アメリカ企業で働いていたせいもあり、
職場の身近なスタッフはみんな英語を話します。
またそれなりのレストランや、お店などでは、
英語をふつうに話せる現地のひとの割合が、
日本より多いように感じたのが正直なところです。
とくに感心させられるのは、
職場のスタッフをはじめ、
そういった英語をふつうに話すひとたちが、
いっさい海外留学の経験がないにもかかわらず
という点です。
海外へ留学の経験などもないのに、
英語がふつうに話せるひとの割合で考えたら、
日本人とは比べものにならないと思います
この差はいったいどこから来るのでしょう??
学校での英語教育の差でしょうか?
能力の差でしょうか??
わたしはこう考えています、
「チャンスと目的の差」
なのではと。
まず国内における「チャンス」の差として、
ベトナム、中国などアジア諸国は、
外国企業からの直接投資といったものが盛んなために、
国内にある外資系の企業で働きたい。
そのために英語が武器になる
そんなチャンスが国内にたくさんあり、
目的も具体的かつ、身近にあります。
ところが日本はどうでしょう??
外国からの直接投資もあまり活発ではく、
「国内企業は外資系にまったく劣らない」
確かにそれも事実といえるので、
外資系で働くということは、
「イメージがいい」
その程度のレベルであり、
アジア諸国のように、
「国内で英語を武器にし働く」
という目的意識があまりないのでは?
英語を武器にするという目的意識はむしろ、
「海外へ進出するため」
つまり、
「国内ではなく国外、海外へ」
といった暗黙の目的意識があるのではないでしょうか??
「海外で働くわけでもないのに
英語なんて出来てもしゃ~ないだろ」
といった感じで。 (事実その通りです)
「身近に、国内でも英語が武器になるアジア諸国」
にたいして、日本は、
身近とは到底いえない海外へ進出する
英語を習得するいぜんに
そんな高いハードルがある
そんなちがいがあると思うんです。
最近ニュースで、
「小学校3、4年生から英語教育を導入を検討」
といっていました。
東京オリンピックもあり、英語力の押し上げを!
とのことです。
それに反対する気はさらさらありませんが、
むしろそれより、
政府は外国企業の日本進出をどんどん促し、
街歩けば、レストラン行けば、
まわりに外国人がふつうにいる。
オフィスを見渡せばそこに外国人が!
そんな環境になってこそ、
英語を学ぶ目的意識が自然にたかまる
のではないでしょうか。
欧米諸国はまさにそんな状態、環境です。
英語教育において大事なのは、
「教える側の目的意識」より、
「学ぶ側の目的意識」だと思います。
英語は海外進出しなければ武器にならない
のと、
英語は国内で働いていたって武器になる
この差は大きいとわたしは考えます。
本日は最後までお読みいただき本当にありがとうございました。