橋下が、大阪都構想の2017年4月の実現に関して「報道機関の取材に『無理だ』など、個人の感想を述べないように」という趣旨の指示を職員に出しているそうです。

大阪都構想「取材に感想述べないで」 橋下氏、市職員に

 大阪市の橋下徹市長(大阪維新の会代表)が大阪都構想の2017年4月の実現に関して「報道機関の取材に『無理だ』など、個人の感想を述べないように」という趣旨の指示を職員に出した。実現が遅れる可能性などを口にしないよう釘を刺したもので、5月の住民投票を前に情報発信に神経を使っているようだ。

 複数の市幹部によると、橋下氏は20日の所属長ら幹部を集めた会議で指示した。住民投票で賛成多数になれば17年4月の実現までに庁舎の改修や条例づくりが必要で、都構想の準備作業をまとめた工程表を月内に作成することも説明。報道機関から「準備作業が間に合うか」といった質問があっても軽率な発言は控えるよう呼びかけたという。

 都構想の是非を問う住民投票は5月17日に実施される予定。指示内容は幹部間で徹底されており、ある市幹部は「『無理だ』と思っても本音を口にしてはいけないということ。まさに情報統制だ」と話している。


 最近は、言論封殺というテーマでいろいろ書いていますが、やはり重要なのは、言論封殺といってもその方法は様々で、今回の橋下がやっているように、権力者の側から直接的に通達を出す、ということの他にも、法的に言論の自由を縛る、ある特定の意見の持ち主を批難罵倒することでプレッシャーを与える、「○○という趣旨の発言をする人間はテロリストと同じだ!!」「××という意見は下らないので検討にすら値しない」というようなレッテル貼りを行う、とにかく裁判を起こして相手を黙らせる等々、色々な方法があり、どれも自由な言論に対して多大な負荷を与えます。

 このような言論弾圧の手法を好む連中の特徴は、一つには真っ当な議論によって勝負することが不可能であったり、その能力が低いということが挙げられます。つまり、嫌な話ですが、このような不当な言論弾圧に屈するようになると、真っ当な議論が排除され、真っ当ではない議論、狂った議論ばかりが横行することになるんですね。

 例えば、GDPがマイナス成長になっているのに、「アベノミクスは成功している!!」などと言ったり、「これは、非軍事目的の人道支援だ」と言った直後に「イスラム国のテロリストに罪を償わせるために人道支援をする」などと言ったり、「大阪市の税金は外に流れない!!」と言った数分後に「ワン大阪だから、大阪市の税金が外に流れても問題ではない!!」などと言ったりするのが、その典型です。

 一方で、このような支離滅裂な発言を繰り返す人間を応援したり擁護したりする一方で、まともな発言をする人間を排除するような社会に未来があるとは私には到底思えません。今必要なのは、このようなイカれた言動を取る人間を糾弾し、言論弾圧に屈せず、真っ当な議論を応援することなのだと思います。




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ASREADに寄稿しました!!今回はマルクス主義左翼と反左翼の対立の帰結についてです⇒経済政策、その間違いの歴史~何故、日本と世界は道を誤ったのか?~