クリエイティビティに関する面白いネット記事があったのでシェア(?)的な感じで紹介・・・

 

『クリエイティビティは1万時間の計画的な練習よりも重要』

 

 コチラの記事は、

 

1万時間の真摯な練習によって誰でも一流のスキルを身につけられるという「1万時間の法則」が1993年に発表され大きな話題となりましたが、著者であるアンダース・エリクソン氏の書籍には1万時間の法則が機能するのはチェスやスポーツであり、競争のないガーデニングや趣味および教師、エンジニア、コンサルタントなど現代の職業の多くには通用しないと書かれています。

 

という出だしから始まるのですが、この「1万時間の法則」は「1993年、スウェーデンの心理学者K・アンダース・エリクソン氏と同僚により発表された論文」によって発表され、その後、著名なジャーナリストで著述家のマルコム・グラッドウェル氏の『天才! 成功する人々の法則』(原題『OUTLIERS~THE STORY OF SUCCESS』)で紹介されたことで有名になります。

 

 ただし、この修練と卓越した能力との関係性についてはその後も様々な研究が行われており、努力や修練が技能の向上に大きく作用する分野とそうでない分野があることや、通常、人びとが要する訓練よりも遥かに短い時間で技能を取得する能力の持ち主が存在することも確認されています。

 

さらに、Slateのライターが9000の関連研究や書籍を調査したところ、わずかな例外を除いてほとんどの研究が多くの練習とスキルの間には明確な関係性があることを示していたそうです。

しかし、「練習」と「スキル」との間にある相関性は完璧なものではありません。例えばプリンストン大学のブルック・マクナメーラ博士らによる研究によると、真摯な練習が一流・天才と呼ばれる人たちの能力開花に与えている影響度合いは平均12%に過ぎないことが判明しています。詳細に内訳を見てみると、1万時間ルールの寄与度は、チェスのようなゲームに関しては26%、音楽に関しては21%、スポーツに関しては18%、教育に関しては4%、知的専門職に関してはわずか1%に過ぎない、とのこと。これはつまり、1万時間真摯な練習を続けることで必ずエキスパートになれる、というわけではないことを表しています。

『1万時間練習せずとも遺伝子が優れていれば一流になれるのか?』

 

作曲家120人が技術を習得するまでの時間を調査した研究では、平均的な作曲家が技術を習得するまでの時間よりもはるかに短い時間・少ない練習で、技術を身につけられる人が存在すると示されました。あまり認めたくないことかもしれませんが、クリエイティビティにとって才能は非常に重要なようです。

『クリエイティビティは1万時間の計画的な練習よりも重要』

 

 そして、先の記事ではクリエイティブな能力を発揮するために有利な条件として、多様な知識を習得していること(そして尚且つ知識の量が過大でないこと)、他分野での専門的な知識を有するアウトサイダーであることを挙げています。

 

◆09:クリエイティブな人の興味は多岐に渡る

訓練や練習を繰り返す技術の習得は1つの分野にフォーカスを当てている一方で、クリエイティブな人は幅広い分野にわたって興味を示します。しかし、専門技術を取得した人の中にも広い分野に興味を示すクリエイティブな人も存在します。サイモントン氏は911のオペラに曲を提供する59人の作曲家を対象に調査を行いました。もしクリエイティビティが訓練によって育まれるのであれば、優れた作曲家は特定のジャンルの曲だけを作っている人になるはずですが、実際はその逆。成功している作曲家はさまざまなジャンルの曲を作っていることが判明したのです。

上記のように、クロストレーニングがクリエイティビティを開花させるという例は音楽分野にとどまりません。ガリレオ・ガリレイは音楽・アート・文学に精通しており、また、歴史上の著名な科学者の多くは企業に属して緩やかに関係するさまざまなプロジェクトを行っていたことが分かっています。

 

◆11:アウトサイダーはクリエイティビティにとって有利

過去に存在した多くの革命的な人々は、その分野においてアウトサイダーでした。特定の分野の中で現状に不満を抱き、一度メインストリームから距離を置いたことが、クリエイティビティにとって有利に働くというわけ。歴史上の著名人物は「アウトサイダーにもかかわらずクリエイティブなアイデアを出せた」のではなく「アウトサイダーだからこそクリエイティブなアイデアを出せた」のです。例えばアメリカの作曲家アーヴィング・バーリン氏や、映画監督のアン・リー氏、アメリカ初の国務長官マデレーン・オルブライト氏は、すでに存在する道で練習を繰り返したわけではなく、アウトサイダーであったがゆえに自分自身で新しい道を開きました。

◆12:時にクリエイティブな人は「訓練で習得する人」のために道を開く必要がある

クリエイティブな人は問題解決が得意ではありませんが、問題を見つけることは得意です。ガリレオ・ガリレイの発見がそのことを示す有名な例の1つで、彼はトライアンドエラーを繰り返して夜空を観察する新しいツールを作成し、天文学に革命をもたらしました。ガリレイは訓練や練習を積み重ねたのではなく、既存の研究が全く何もないところに発見をもたらした、まさにクリエイティブな人物でした。当時の専門家たちはガリレイのアイデアを否定しましたが、その時に役に立ったのがガリレオのキアロスクーロの技術で、絵を描くことでガリレイは最終的に多くの専門家が間違っていることを説明できたそうです。訓練や練習によって専門技術を取得する人は1つの分野の中で問題を「解決する」ことに終始するため、多面的な見方によって問題を「見つけ出す」クリエイティブな人が重要になってくるわけです。


 つまり、クリエイティブな能力とは特定の分野の知識や技能を徹底的に極めた末に辿り着くある種の天啓や啓示のようなものであるというより、むしろ既存の複数の知を融合させて新しいモノを作りだす能力や、もしくは、特定の分野において過度な専門化により煮詰まり、ある種の行き詰まりを起こした知に対して新しい視点や知見から切り込んでいくことでそれまでのフレームを解体していくような能力なのかもしれません。

 

 逆に、修練が重要になるのは、スポーツやチェスや音楽といったある種の固定された枠組みが与えられて、長期的な技能訓練が必要な分野です。音楽などはクリエイティビティが重要になりそうな気がしますが、先の記事によると、実際に楽器を演奏する能力などが必要になるため、やはり計画的な訓練が必要になるそうです(楽器を演奏する能力と、新しい音楽を創造する能力はまた別モノかもしれませんが)。

 

 また、幅広い知識がクリエイティビティに有利な影響を及ぼすといっても、ただ単に様々な知識を詰め込むだけではおそらくあまり意味がなく、それらの幅広い分野知識を総合したり、融合することで新しい知や価値を創造する能力こそがクリエイティビティの源泉であり、おそらく多様な知とはその必要条件でしかなく(場合によっては必要条件ですらないかもしれませんが)、それらを如何に動員し活用するか?ということがより重要であると思われます。

 

 

↓先日の放送のアーカイブ動画です、出来ればチャンネル登録もオナシャス(。-人-。) 

 

『channel kattann』

 

 

↓応援よろしくお願いします(σ≧∀≦)σイェァ・・・・・----☆★

 

↓新しい動画投稿しました!!高評価ヨロです(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)◞