安倍政権はすでにファシズムの危険水域ではないか？～森羅万象を司り立法府と行政機関の頂点に立つ男～

　安倍の垂れ流したデマに関するツイートで気になったモノをいくつか並べてみます。

 

 

 

　もちろん、安倍自身が勝手に自分を立法府の長だと考えたり、総理大臣なんだから嘘をついたりあらゆる立法の内容を正しく理解していると妄想しているだけならそれほどの問題はなかったかもしれませんが、現在の問題は、この馬鹿の思い上がりのせいで、実際にこの馬鹿の吐いたデマと辻褄を合わせるために官僚が公文書を改ざんし、統計データをねつ造し、さらに改竄に関わった官僚の中に自殺者が出ているという点です。要は、すでに日本は近代法治国家ではなくなり、安倍総理による人治国家、もしくは安倍大明神による神権国家になっているワケなのですね。

　ハッキリ言って、この政権を支えた言論人、知識人の罪は限りなく重いし、公文書改ざんの問題で安倍首相の責任追及を逸らすために愚かな財務省陰謀論を唱えたような人々は取り返しのつかない過ちを犯したのだと真摯に反省してほしいと思っています。

 

　もちろん、政治家にも活動家にも知識人にも自身の目指す重要な目的や目標があり、おそらく安倍政権を支えた知識人の中にも、「大きな善を成すために、小さな悪を見逃す」くらいの感覚でそれをした人間もいるのではないかと思います。しかし、結果としては全く真逆で「経済問題などにおける（相対的に）小さな善を成すために、法治国家の原則を根底から破壊するという取り返しのつかない大きな悪を成す共犯者になってしまった」と自覚してほしい。いや、それでもまだその小さな善をいくらかでも達成できたなら良かったかもしれないが、実際にはその小さな善すら達成できないままに、限りなく深刻な国家破壊行為に加担してしまったワケです。

 

　世界情勢も結構不穏というか、アメリカではトランプが「アメリカファースト」だの「メイクアメリカグレートアゲイン」だのと言ってますが、アメリカにとって最も輝かしい黄金時代とはまさに日本に２発の原爆を落として叩きのめし、最も偉大な戦争の勝利を収めた瞬間なワケです。日本に原爆を落として得た栄光の瞬間を取り戻すといっている馬鹿な白人を熱心に応援している自称保守やら愛国者やらの連中は本当にバカなんじゃないか？と思うのですが、まあそれはいいとして、他にも中国では毛沢東の再評価が、ロシアではアメリカと同じように第二次世界大戦でソ連を勝利に導いたスターリンの再評価がなされているようです。

 

　別に私はグローバリストではないですが、おおそらくは今後世界の各国が閉鎖的かつ排他的で自国中心的なナショナリズムに回帰していった場合、各国は自国民のアイデンティティの形成や求心力の強化のために、いっせいに第二次世界大戦の敗戦国である日本やドイツに対する敵対感情を煽って高めていくでしょう。

 

　「アメリカファーストを掲げるトランプのように、日本もナショナリズムを強化して貪欲に自国の利益追求を徹底していくべきだ！！」というのは一見それっぽい正論に見えるのですが、おそらく実際に各国が今後ナショナリズムを強めていけば一番ワリを食うのは日本になります。

 

　過去の日本が辿った複雑な歴史的経緯を考えると、必ずしも単純に自国中心的なナショナリズムを煽ることが国益の最大化に直結するわけではないということは考えておくべきでしょう。この点は、あれだけ威勢の良いナショナリストっぽい発言を繰り返していた安倍首相が結果的に最も悲惨な状況を生み出しているという現実とも関連しているように思います。

 

 

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