松尾貴史氏による岸田外相の笑顔に対するヒステリックな批判とダブルスタンダード
2015/01/22放映のテレビ朝日「モーニングバード」における
イスラム国の人質事件の報道においてコメンテイターの松尾貴史氏が、
日英の外相・防衛省会談で岸田外務大臣が英国の大臣らと
笑顔で握手している映像を見て次のようにヒステリックに語りました。
「岸田外務大臣がイギリスの方達と握手している時の
へらへら笑っている顔とか見ているとね、
本当に大丈夫かなと思ってしまうんですよね。」
↓こちらが岸田外務大臣が握手している時の写真です。
コンテクストから、松尾貴史氏が、
「イスラム国の人質事件が進行中に外務大臣が笑うのは不謹慎である」
と言いたかったことは明白です。
この世の中は様々な事由が同時進行しています。
英国で開催された日英の外相・防衛省会談において、
プレスの撮影時に友好の証として大臣同士が笑顔で握手を交わすのは
極めて基本的な外交儀礼であるといえます。
そんな中で、自分勝手な自粛ムードを前面に出して
この儀礼の笑顔に対してヒステリックな批判を行うのは、
極めて不合理であると言えます。
思考停止のようにあらわれる自粛ムードの創出は、
日本のマスメディアの論調として本当にありがちな暴論であり、
ステレオタイプを絵にかいたような司会者の羽鳥慎一氏も
この言葉にしっかりと同調しています。
このようなマスメディアの理不尽な論調によって
日本社会に不必要な自粛ムードが充満することを
何度繰り返せば済むのでしょうか?
極めて有害な放送であると言えます。
しかもこの松尾貴史氏は、この批判から2分も経過しないうちに
「ワニの散歩」というお馬鹿な話題で
ダジャレを言いながらへらへら笑いました。
これは、恐ろしく不謹慎な行動であると言えます。
もちろん不謹慎なのは、松尾氏がへらへら笑ったことではなく、
ダブルスタンダードを堂々と実践していることです。
マクロな状況がどうであれ、
人間はミクロな状況に応じて喜怒哀楽を表わすものです。
そのようなミクロな状況を理解することなく横暴に人を批判するのは
放送倫理上、厳に慎むべきであると考えます。