ニューヨーク物語① | 鬼ですけど…それが何か?

鬼ですけど…それが何か?

振付師KAZUMI-BOYのブログ


私は21歳から2年ちょっと、ニューヨークで過ごした。


STEPSと言うSTUDIOでスカラー(奨学生)としてダンスを学んだ。


英語も儘ならない状態で乗り込んだニューヨークだったが、若い私に怖い物など無かった。


今振り返ると、ニューヨークで過ごした2年間は、日本で過ごす10年にも劣らなかったと思う。


非常に辛い思いもしたが、それさえも今となれば、宝物の様に愛しい。


私に良くしてくれる温かい人達は沢山居たが、嫌がらせを仕掛けてくる連中も沢山居た(笑)。


日本人と言う事が理由なのか、師匠に目をかけられている事が気に入らないのか、男女を問わず、随分といじめられた。



当時(現在は分からないが)スカラーの仕事には二つあって、STUDIOの受付として働くか、STUDIOの掃除をするかだったが、私は英語が出来なかった為、ほぼ毎日STUDIOの掃除をする事になった。(英語が出来ない連中ばかりが掃除をしている訳ではない。)


なかなか時間のかかる作業ではあったが、レッスン代が全てフリーになる事を考えれば屁でもなかった。


金の無い私は、朝から晩まで殆ど、STUDIOで過ごした。


踊りは勿論だが、言葉、各国から集まったダンサーやダンサーの卵達との交流、生活風習や食文化の違い、様々な事に刺激を受けた。

歴史の浅い国アメリカ、その中でもニューヨークのマンハッタンは異質な街。


その後、私は仕事でアメリカ各地を廻る事になるのだが、マンハッタンの様な街は他の何処にも存在しない事を知った。


昨日の事の様に覚えている出来事が、話し切れない程…山の様にある!


少しずつ、書いてみようかと思う。


そうする事できっと、私自身、自分を見返すきっかけにもなる筈だから。