4月11日に出版された拙著、紙版「翠の風」。
週末に実家へ数冊を送ると、母親が、
生前の祖父を知るご近所の方に渡してくれた。
その方は、早速読んでくださり、
「すごいすごい」と、
興奮気味に褒めてくださったそう。
元々電子版でリリースした本だが、
紙版にすることで、読者層が広がった。
【電子書籍=IT】では、
リーチできなかった相手に、
【紙版の手渡し=アナログ】によって、
届けることができた訳である。
ITの進化は、これまでもビジネスや、
私たちの生活を便利にしてくれたし、
人口減少と高齢化が特徴である日本で、
今後もその活用は必然。
一方で、デジタルデバイド(※)が
この国の課題として叫ばれて久しいのだが、
私は、IT活用を強要することは、
格差を無くすことにならないと思う。
※ ITやインターネットの利用における格差
重要なのは、必要な人に、
必要なタイミングと手段で提供すること。
この素敵な世界の主人公は、人間であり、
その人間が生み出したITは、手段にすぎない。
そう。ITは、あくまでもサポーターで
あることを忘れてはならない。
ところで、上で触れた”ご近所の方”とは、
私が子供の頃に足繫く通った
″駄菓子屋″のおばちゃんである。
この先帰省した折、おばちゃんから
「かず君(=私のこと)、あの本読んだわよ!」
なんて声を掛けられ、
私は少々照れくさい思いをする。
「そういえば、XX君は、どうしてる?」
だったり、
「かず君は、子供の頃XXだったね」
などと会話に花が咲く。
おばちゃんの白髪は増えたようだが、
商売柄か、高めの声とすこしの早口は変わらず。
おばちゃん、お元気で。
と、さよならをする。
夕暮れ時、どこからか、
爽やかなつつじの香りが漂い、
すこしの切なさと共に、私はそれを受け止める。
流石の”ChatGPT”の優れたエンジンでも、
こんな「妄想」は、できないだろう。
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(2024年4月11日)
※紙版には、音楽コンテンツは含まれておりません
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☆拙著 2作目。鬼上司。
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