THE BOOMの『島唄』。
中学生の頃によく聴いていた音楽の一つ。
島唄には沖縄の弦楽器・三線の音色が入っている。
二十代半から三線奏者と演奏するようになった。
振り返ると中学時代の伏線があった。
『島唄』が表現している世界が聴くごとに観えるので、何回も何回も聴いた。
凄惨な出来事と風に揺れるサトウキビ。
過去と現在。
沖縄音楽とポップミュージック。
必要なものが必要なところに配置され、対比という手法で調和されている。
2009年に大阪城野外音楽堂で行われたTHE BOOMの20周年ライブ。
自分はその場所にいた。
アンコールを受けて宮沢さんは語った。
「この歌は発表した当時、"沖縄の人間でない者が沖縄について作った"ということで沖縄内外で賛否両論巻き起こった。
正直沖縄に行くのが辛い時期があった。」
「自分はなぜ知らなかったんだろう。
自分はなにができるのだろう。」
作らずにはいられない。
責任と覚悟を突き抜けたところで産声を上げた。
やがて『島唄』は海を渡り世界で歌われるようになった。