闘魂日記<by 伴走社>

闘魂日記<by 伴走社>

研修の取組みを通じて、人が育つ職場とはどうあるべきかを考えます。そして、研修成果、自己革新の行動が継続し、成果に繋げる取組みを追求していきます。

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会社の中には様々な問題があります

 

人員の問題、システムの問題、制度の問題、戦略の問題、上司の問題、部下の問題…

 

色々とある組織の問題に対して、1人1人が本気になって解決していくことが大事ですが、組織の問題となると、その向き合い方には意識の違いがあるんです

 

①評論家意識

 

一言で言うと、不平不満や文句ばかり言うけど、「じゃぁ、あなたは何をするの?」と聞くと、「えっ⁉いや、だからそれは上が考えることでしょ。上が変わんないと…」と言って、色々と考えてるようで実は何も考えていない状態です

「組織の問題」なので、それを自分事として考えようとしない姿勢がよくわかります

 

でも、会社の中で不平不満や文句ばかり言ってると、だんだん人が離れていっちゃいます。

だから、文句ばっかり言ってたらダメだなと気づきます。

すると、意識レベルが少し上がってきます。

 

②問題意識

 

そこで、問題意識です。

「何とかしないとなぁ…」と少し関心を持って、考え始めます。

「私としては、もっとこうした方がいいと思うんですが、〇〇さんはどう思います?」と自分の意見を持って周りに相談したり、まずは「自分が何を出来るか考えよう」と自分が出来ることから動き出す、そんな言動の変化が出てきます。

 

まだ、周囲を巻き込んで本気で何とかしようというレベルではないですが、「何か出来ることは無いかな」と考えて、自分が出来ることは何だろうと「問題意識を持ってやってくれているな」ということがわかる言動が出てきます。

 

でも、まだこのレベルでは組織の問題解決にはつながりません。

自分では「何とかしないとなぁ」と思って色々やってても、周りの色んな事が変わっていかないとダメだと段々気づいてきます。

 

すると、意識レベルがさらに上がってきます。

 

③危機意識

 

「このまま放置しておくと“マズい”」と更に真剣に考えだします。

 

この段階まで来ると、自分だけでなく、周囲も巻き込もうとする動きも出てきます。

「今のこの状況のままだと、将来こうなってしまいます。こうすべきだと思ってやってきましたが、もっと組織としてやっていかないといけないと思うんです」と、問題を解決していこうとする意識がかなり高まってきます。

 

ここまで考えてくれて動いてくれるだけでも、組織としてはありがたいですね。

ただ、まだこのレベルのままだと、「問題意識が高い人(危機意識)は動くけど、周りがついてこない」という状況になると、せっかくの危機意識を持った人の意識も周囲の人の意識が低く、「誰もついてこない。やろうとしない」と感じると、自分の意識レベルも下がってしまうことがあります。

 

それでも前に進もうとする人が出てきます。

「誰がどう思おうが、このままじゃ会社がおかしくなる!」と腹をくくると・・・

 

④当事者意識

 

このレベルで問題と向き合うと、「誰がなんと言おうと、何とかしなきゃ!」と考えて動き出します。

 

「この問題は、上司が考えるべきだとか偉い人が考えるべきだとかじゃなく、自分の会社なんだから、自分の問題として取り組んでいかなきゃ」と思って、評論家意識レベルの人や問題意識レベルの人を巻き込んでは、そういう人たちの問題への意識を高めていきながら、自分事として問題解決に取組もうとする行動が生まれてきます。

 

 

「仕事は問題解決の連続だ」と言われるように、毎日いろんな問題にぶち当たります。

職場の問題に対して「どうすればいいか」を一生懸命考えながら取り組む人もいれば、「これは私が悪いんじゃない。会社が…上司が…」といって何もしようとしない人もいます。あるいは、「それは自分が考えることじゃない」と問題にすら気づかないという人もいます。

 

そんな時、「もっと問題意識持てよ」と問題に真剣に取り組もうとしない人に対して「評論家意識」で不平不満を言うのでなく、「問題と向き合おうとしない人に当事者意識を持ってもらうために、どう巻き込んでいこうか」と当事者意識を持って巻き込んでいくことが、組織の問題解決につながっていくんです。

 

もちろん、組織の問題だけでなく、自分自身の問題に対しても同じことが言えます。

 

そう考えると、今の職場の問題や自分自身の問題に対して、

 

「どの意識レベルでその問題を見ていますか?」