新年度がスタートする企業も多いかと思います
4月は、新入社員が街中にあふれ、プロ野球も開幕し、何かとワクワクしてきますね
新年度のスタートにあたって、トップから中計の発表や新年度の方針、スローガンなど、様々な想いが語られます
最近では、パーパス経営なるキーワードも出てきて、改めて企業理念のや経営ビジョンの浸透を行っていこうという企業もあります
一方で、経営理念や経営ビジョンは全社員に向けて語られるものなので、言葉としては「抽象的」な表現にならざるを得ません
そのため、トップの話を聴いた社員の反応は
「抽象的で、何を目指しているのか分からないですね」
「言いたいことはわかりますけど、具体体に何をすればいいんですかね」
「…よく覚えてません(苦笑)」
と、どちらかというと良くない反応が多いのが実態です
何度も言いますが、全体への発信の際には、トップは全社員に向けて話をする以上、1人1人に立場に合わせて話せるわけがなくて、受け取る側が抽象的だなと感じるのは当たり前のことです
だから、トップだけでなく幹部や管理職がメンバーにかみ砕いて伝えていく
日常の仕事と絡めて、分かりやすく伝える
何度も何度も、繰り返し伝える
ということが「伝える側」には不可欠になります
でも、コミュケーションは伝える側とそれを「受け取る側」があって成り立つものです
「受け取る側」の受け皿が何もないと、いくら分かりやすく、繰り返し伝えてもらっても、何も響かないということになってしまいます
そこで、経営ビジョンを理解していくために、3つの視点を持って理解しようとすることをお勧めします
①このビジョンで語られている「当社の事業の有意義な目的」は何だろう?
そもそも、当社の事業(自部門の事業)って、何のために存在しているんだろう?
自分の仕事で考えると、誰に、どんな役立ちをしているんだろう?
当社(自部門)が無くてはならない理由って何だろう?
②このビジョンで語られている「社員全員が共有する行動指針(大切にする価値観)」って何だろう?
将来に向かって作っていきたい「ウチの社員らしさ」と言える行動って、何だろう?
「これだけは譲れない」という価値観って何だろう?
未来に向かって、どんな特色を作ろうって言ってるんだろう?
③このビジョンで語られている「未来イメージ」って何だろう?
具体的に、どんな会社になっているんだろう?社員数は?拠点は?
社員はどんな行動を取っていて、社員同士はどんなコミュニケーションを取っているんだろう?
顧客から、市場からどんな評価をされているんだろう?
何を成し遂げているんだろう?(お役立ち)
ビジョンの表現そのものは、短い表現のものもあれば、少し長めの表現もあり様々です
言葉だけで分かったつもりにならず、その言葉の背景にあるいろんな想いを理解しようとすることが「受け取る側」には不可欠になります
もちろん、幹部や管理職の皆さんもトップの想いを理解するときにも大切な視点です
「当社は何を目指しているのか?」
自分はどうイメージしているんだろうか?仲間と話をしながら共有してみるのもいいですね