気づけばずっと突っ走っていた。



時間に追われる生活を


自ら作り、詰め込む。


昔から少しでも時間が空けば


予定を入れる。





いつぶりだろう。


自由に使える日が2日間できた。




何気にSNSを開くと


昔からの友人が海にいる動画をアップしてた。




決まった。



その人は海の近くで素敵なスムージー屋さんをやってる。


もう何年も前から行きたいと思ったまま行けてなかった。



すぐに連絡を入れる。




あ、この日、魚座の満月だ。




満月に海に行く。




私にとって、こんな幸せなことはない。






海が大好きすぎるのに、


実は、まったく泳げない。



泳げないどころか、水恐怖症。





それなのに、


いつか恐怖心をまったく感じることなく

水に飛び込むことができるときがくると


確信していた。



そして、それが、この日である、と


と感じた。





久しぶりの姉さんは、やっぱりかっこよかった。


気さくで話しやすい。



33歳頃の私を知っている。


この数年にあった色んな話をする。



ここ最近、

これからの自分のあり方や居場所、


様々なことを考える時間ができたら


急に不安が襲ってきたこと、



でも、このタイミングでここに来ることで、


何かしらのカタチでそれがきっと解消されるんだろうということ、


遅い時間までたくさん話した。




「本当は、めちゃくちゃ可愛がられて愛されたいんだと思うよ。」


「ホントはものすごい女の子だもんね、恵子ちゃんの中の女性性が出てきている気がする。」




その通りかもしれない。


1人でなんでもできるような、

強そうな、

そんなイメージを持たれるし、


自分自身「なにかができない」ことは


恥ずかしいし、カッコ悪いし、


馬鹿にされるだろうし、



そう思い続け生きてきた。



5月にそれが音を立てて崩れる出来事があってから


この数ヶ月、混乱の中にいたのかもしれない。


6、7、8月と、


「とりあえず普通に生きていた。」


そんな記憶しかない。





虫の音と波の音しか聞こえない空間で


1人で静かに過ごす。



宿には、私しかいなかった。



誰にも何にも邪魔されない時間。







朝、5時過ぎには海に向かった。


9月の海はほとんど人はいなかった。



快適だった。




太陽が顔を出した頃、


意を決して、海に入った。




膝まで入るのが限界で、

みぞおちまで入ると呼吸が苦しくなり、

心臓が止まるほどの

恐怖に襲われる私だったが


やはり今日は、


波が来ても恐怖心はなかった。




初めて味わう感覚。




海ってこんなにあたたかくて、優しいものだったっけ?



そのまま波の中に体を入れた。





頭まですっぽり海に浸かる。




この私が海に入っている。




何度も波に体を委ね、


もう海から出たくないと思った。



気づくと泣いていた。



自然と流れ出る涙は、何の涙か自分でもわからなかった。


古くて遠い過去からの記憶にない記憶。


何かを思い出していた。




宿に戻ってまた静かな時間を過ごした。




宿にあったオラクルカードを引く。


左のアフロディーテは、女性性の象徴。


右のイシスは、過去世の記憶。








準備して、姉さんのお店に向かう。


海に入れた話をすると、驚き、喜んでくれた。



やっぱり、魚座満月だね。




魚座の象徴は、水。





アサイボウルを朝ご飯にして、帰路についた。


自然のエネルギーがたっぷり入っていて


美味しかった。


他のところのだと

余計なものが入っていて

1人で食べ切れないんだけど


黙々と食べた。


優しくて、安心する味だった。



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あまりにも、一瞬の旅だったが、


濃すぎる時間を過ごした。




これで突然何かが変わるわけではないだろうけど


確実に新しい何かを手に入れた


2022年の魚座の満月になった。