最近、気になることがあります。
私は脊髄損傷のとある医療機関に勤務しているのですが、リハビリが入院期間ありきとなっている気がしてなりません。
本来は、本人や家族が希望している目標ややりたいことを医学的観点から到達できるかを判断して介入するのですが、入院する前から期間ありきで、話がすすんでいます。
つまり、対象者はこのように言われます。
入院期間は3か月です。
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頚髄損傷の方は専門機関で1年以上かけて、本人が目標とする課題に向かってリハビリを進めていくものだと思っています。
1つの医療機関の3か月で何ができるでしょうか?
ほとんどのリハスタッフはこれに疑問すら感じておらず、仕方ないこと、3か月でのリハビリをすればよいと感じています。
リハスタッフは3か月と言われれば、長期的な視点での介入ができず、短期的な目標にしか目が向かないものです。
本来、脊髄損傷のリハビリは、国の施策として急性期から一貫した支援が行われるべきです。
世界にはそのような国があります。
日本も福岡と北海道にある脊損センターがこれに当たるでしょう。
今の私の施設が悪いというわけではなく、単純に社会保険制度とのミスマッチが大きくなってきたということです。
われわれ法人が新しい仕組みを構築すれば良いのですが、地方の方は情報格差もあり、つらいですよね。
来年から医療機関だけではない専門的リハのシステムを構築しますので、興味がある方はリハビリテーションビレッヂの取り組みをご参照ください。
http://reh-village.minim.ne.jp/
頚髄損傷.com もよろしくどうぞ。 http://頚髄損傷.com/