走る走る。
全力で。
頬を割く冷たさが心地よい。
もっと早く遠くに。

高校の冬のグランドを思いだす。

苦しくても、もっともっと。
早く早く彼方に。

地元にいる時、僕は逃げたかった。
閉塞感のある日常から。
走っていると完全に一人の世界だから、そのうち飛べるんじゃないかって思える瞬間があった。

今は走ってる?
苦しくなるほど、走ってる?
飛べそうかい?

とてもじゃないけど飛べないね。
そんな速度じゃ、風を感じないだろ。
鳥は風を感じるから飛べるんだ。

飛べないなら、走ろう。
苦しくても、向かい風が吹いていたって、飛べる気になるじゃないか。

それが好きなんだ。

だから、今ここにいるんだろ。

走れ走れ。

走れ走れ。

まぁ、今日は筋肉痛ですがなにか?