思い気持ちというものは、どんなにこの思いを忘れないようにしようとしても、手で汲んだ水が指の間からこぼれて無くなってしまうように消えていく。いつでも取り出しできたあの時の気持ちはいつの間にか、いつもの引き出しにはなくなった。それでいいんだろう。今は違う引き出しから、違う思いを取り出している。僕はそれでも幸せだから。