2009年5月2日の
おそらく昼過ぎだったと思うが
休暇をもらってた私は
前月の東京転勤に伴い住み始めた
都内のマンションでの
暮らしを充実させるべく
近所の家電量販店へ
店内をブラブラする
私の耳に届いたBGMは
1994年に公開された
竹中直人監督作品「119」の
サウンドトラックアルバムに収録されてる
“月夜の散歩道”という
ウクレレとガットギターで奏でられる
インスト曲
このアルバムも
この曲も
“彼”の作品ってことで
以前から知ってはいたが
そんなに広く認知されてるって
ワケではないだろうし
これが有線放送で流れてるものだとしたら
ずいぶんマニアックな曲を
リクエストする人もいるもんだなぁと
その時点では
その程度にしか思わなかったのだが…
その日の夜
就寝すべく
ベッドに横たわり
何の気なしに手に取ったケータイの
ニュースアプリに表示されたのは
“彼”=忌野清志郎が
天国へのツアーに旅立ったことを
知らせるニュース
忌野清志郎が音楽監督を務めた
映画「119」のサントラに収録のその曲
忌野清志郎のウクレレと
三宅伸治のガットギターが奏でる
“月夜の散歩道”
あの日のあの時に
その曲が流れていたことが
その時もその後になっても
なんだか不思議で
だからというワケではないが
毎年5月2日は
このアルバムを聴いている
そんな
あれから15回目の5月2日
今年もまた然り。