平泉の毛越寺や中尊寺などの輝やかしさとは裏腹に、ちょっと離れた後にぽっつりとある。お堂。そのお堂の横にあるのが、鎌倉幕府初代将軍の弟で、源平の合戦で様々な功績をあげた源義経のお墓である。何と悲しい。いくら頼朝に謀反をして、破れたからといって、あれだけの功績をあげて人物のお墓が余りにも貧相です。義経は、父義朝の顔を知らずに生きて来ました。でも兄がいると聞いて嬉しく思ったことでしょう。頼朝も義経をもうちょっとうまいこと使っていれば、自分の死後二代で終わることはなかったのではと思います。ただでさい、鎌倉幕府は、将軍こそ源氏ですが、側近は、妻の実家を含めて平氏なのですから、源氏の立場もあった物じゃないです。義経が謀反したことで喜だのは、北条氏以下平氏の側近達でしょう。