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ゆるふわアウトドアライフ♪

ヒマラヤ、北極圏を中心に、ふんわりと旅を続けるアウトドア好きのブログです♪






どうも~~~~ふんわり~~♪ニコニコ






明日、5年ぶりに冬の比良へ行ってきます♪











思い起こせば冬山を始めたばかりの5年前、厳冬期比良全山単独縦走に挑んだものの・・・・・・





桁外れの積雪量で序盤から首ラッセル。





結局、一つ目の霊仙山で心を折られ、一つも山を登れずに敗退したという、そんな苦くてゆるふわなメモリーのある山がこの比良山地です。






あの時の自分はまあ無茶苦茶というか、2泊3日はかかると言われている厳冬期比良全山縦走をワンデイで片付けると言ってテントも持たずに深夜から突っ込み、また、スノーシューやワカンを使ったらその時点で負けている、という変なプライドのもと、手ぶらで突っ込み、結果雪に全く歯が立たず数時間で敗退という、今の自分からはとても考えられないような変なこだわりを持っていました。。。




http://ameblo.jp/kennji2000/entry-10769027655.html





たぶん北極への想いがその時の自分を追い込んでいたのだと思いますが、北極遠征が終わった今では、もうそんなあえて自分を追い込む的なことは全くする気が起きないですなあ。。明日は喜んでワカンを持って行きます(爆)




ルートは坊村~武奈ヶ岳~八雲ヶ原~北比良峠~ダケ道~イン谷口という、比良系最高峰の武奈ヶ岳(1,214m)を経由する日帰りルート。最後に比良駅周辺の温泉でさっぱり汗を流し、琵琶湖のほとりでポカポカと日向ぼっこをしてから西宮に帰るつもりですニコニコ




ちなみに今日も仕事が休みで、今日か明日の休日のどっちで行こうか迷いましたが、登山客がいっぱいいそうで寂しくなく、トレース(踏み跡)があって、よりゆるふわな感じがする明日を選びました。




苦いメモリーのある冬の比良を、ゆるふわメモリーに書き換えて帰って来たいと思います。




昨日のボルダリングで腕がパンパンに張ってるけど、頑張るぞ~~!グー






P.S.




またまた熱いマンガを見つけてしまった・・・・!!








「おれたちの頂・・・・!!」





この漫画の作者は、自分の青春時代のサッカーマンガ「 Jドリーム 」の作者。




この人の絵って、人物の表情が温かくて好きなんだよね~。




マンガの内容はツッコミどころは満載だけど、単独行者の自分には、邦彦と恭介の友情はグッとくるものがあるなあ。



















この間の八ヶ岳で・・・・・・・僕は恐るべきマンガに遭遇した。












その名も・・・・・・・・・・・・





氷壁の達人・・・・・!!!!





山小屋である赤岳鉱泉で、偶然にこの一冊を見つけた瞬間、電撃に撃たれたような衝撃を受けた。




赤岳鉱泉の山小屋は標高約2,600mの高所に位置する。




ゆえに僕はその時、当然のようにいつもの高度障害に苦しんでいた・・・・!!




頭が割れるかと思うくらいの強烈な頭痛に苦しみながらも、僕はその漫画のページをめくる手を、止める事ができなかった。



舞台は昭和・・・・まだ国内に未踏の氷壁が残されており、それらの初登を目指して日本国内の多くの山岳会が凄まじい競争を繰り広げていた。この漫画は、そんな時代に生きたクライマーの小西さんを描いた物語である。




とにかく登場人物全員のクライミングにかける情熱が凄まじい。




普段はバリバリと仕事をこなしているサラリーマン達が、危険度の高い壁にガンガン挑んで行き、そして次々と命を落とす。




「重い。。。。。重すぎる。」読み終わった後、僕はしばらく呆然としてしまった。





「 なんでや・・・・なんでそこまでして登るんや・・・。 」





自分もこうして山にやってきているが、同じ山でも、ただの旅人である自分と、登山家である彼らの求めているものがあまりにも違い過ぎる。自分はこれほどのものを、山に求めたことは無い。




人の数だけ、登山の形があるとするならば・・・・・・・




申し訳ないけれど自分の登山は、言ってしまえば「ゆるふわ」だ。




ゆるふわを求める自分が、間違っても、あちら側の世界に興味を示してはならない。




方向性を見失わないために・・・・・・・まずはブログ名を変更する必要があるだろう。




新しいブログ名・・・・・




「 ゆるふわアウトドアライフ♪ 」へと・・・・!!






そして僕は下山後に茅野駅で・・・・・・・再び衝撃的な一冊と出会う事となる。










女子高生達が繰り広げる、ゆるふわ登山ストーリー・・・・・・・・・






「 ヤマノススメ 」 














ゆ、ゆるい・・・・・!!






何だ・・・・・・・




何だこの、「氷壁の達人」との温度差は・・・!!!(笑)





厳冬期カナダの後に灼熱のデスバレーを旅した関口君の、気温差100度の冒険にも匹敵するほどの温度差・・・!





そして僕は、やはり自分が求めるものは、この「 ヤマノススメ 」に近いものであると痛感し、ゆるふわアウトドアライフを全身全霊で全うする事を決意したのであった・・・・!!!


















兵庫県西宮市 北山公園





初級スラブ7級






眼前に聳え立つ花崗岩のスラブを見上げながら、僕は絶望の淵に佇んでいた。






「 ばかな・・・・・・・




歯が立たねえ・・・・・!!」





スラブだから当然の事なのだろうが、足を置くスタンスや、指をかけるホールドらしきものが全然無い。





いや、あるには、ある。だがそれは、自分がクライミングジムで経験してきたホールドに比べてあまりにも薄く、小さく、岩がわずかに凹んでいる程度のものであり、とても自分の全体重を支え切れるようなものではないように思えた。





何度やっても一瞬にして岩からズリ落ちて、離陸すらままならない。





「 ば・・・・かな。嘘だろう?




この遠さは、ないだろう。




いくらなんでも頂が、こんなに遠いわけがねえ・・!




認めねえぞ・・・・!! 






呼吸を整えて再びスラブに向かっていく。だが何度やっても結果は同じで、一向に上へ登ることができない。花崗岩によって新品のシューズのつま先が、早くも削れはじめてきた。






「 勘弁してくれ・・・・・・・




このスラブが、初級・・・・だと??




ならばそれに歯が立たない今の俺は、いったい何級だというのだ・・!?」





くっ・・・・・落ち着け。




苦手な、だけだ。




きっと俺は、このスラブというものが苦手なだけなんだ。




僕は、自分の気を落ち着かせるため、近くにある別の岩に移動する事にした。





エレファントノーズ・・・・・・




初級クラック7級。











岩の割れ目であるクラックに、足を挟んで体を持ち上げる。




だが・・・・・・・




「 痛てっ・・・・・・・





痛ててててててててててて!」



岩に挟まれた足が、とにかく痛い。





ちょっ・・・・・えっ、何これ????





クラックってのは・・・・・・・





痛みの我慢大会ですか????





「 痛ててててててててててててててててて、くっそおおお~!」




あまりの痛みに耐え切れず、マットの上に飛び降りる。





「 嘘やろ・・・・・1個も登れへんやん。」






いくらなんでも、これは遠すぎる・・・・・・。





僕の頭に、早くも「 引退 」の2文字が浮かんだ。






そして、どんよりとした灰色の空から、冷たい雪が降り始めた。

































































いくお君、挑まざるを得なかったあなたの気持ちは、同じ冒険の道を志す者として痛いほど良く分かります。




そしてあなたのその挑戦心は、確かに僕の一部となって、受け継がれています。




僕が挑んでいる時、あなたも共に挑んでいます。




共に挑みましょう、これからも。






2016年1月22日 



チャリダー仲間 倉内健治













今日と明日で、八ヶ岳の主峰、赤岳へ登って来る。





予報は2、3日前に比べたら良くなってきているが、まだ寒波が完全に過ぎ去っておらず、気の抜けない感じ。大寒らしく気温も低く、大雪の後なので稜線に出るまでラッセルが厳しそうだし、トレースがあるかどうかも分からない。





でもこのコンディションで尻込みしてたら、どこの山にも行けないよな。いくお君にだってきっと笑われる。




そこが高い山でも、低い山でも、冬山を訪れる際にはいつも恐怖を感じるけど、今ここに生きているという事に感謝して、笑顔で登山を楽しんできたい。





余談だが、図書館に冒険家の田中幹也さんの記事が載っていたヤマケイが置いてあったので、反射的に借りてきた。











この前の厳冬期カナダ自転車行でも、出発前夜にイエローナイフで幹也さんのHPをずっと見ていた。寒いところに突っ込む前に自分を奮い立たせたい時、この人の文章を読むとかなり気合いが入る。

こんなに悲惨な目に遭っても旅を続けている人がいるのだから、自分も少しは頑張ろうと思えるのだ(笑)