かの有名なオリヴァー・ストーン監督が、こちらも有名な作曲家エンリオ・モリコーネと
仕事をした際に、参考にと『トムとジェリー』のような音楽を書いてくれ、と要望。
その時、モリコーネは『私にアニメの音楽を書かせるつもりか?』と言い放ち
侮辱されたと思って、その仕事を切り上げてイタリアに帰ってしまったそうな。
そんなに遠い過去の話ではない。
つまり、それほどアニメ音楽は全世界的に見ても『格下』と思われていた証拠です。
我が、日本でも、ずっと長い間『アニメの音楽を作っている』と言えば
物凄く軽蔑の目で見られていました。
『いつか、この境遇を私の力で変えてやる!』と、
若き日に誓った大それた目標を掲げて励んで来ました。
私の力など対して役には立てなかった気はしますが
近年、アニメ音楽の立場も向上して
本当に世間の見る目も変わって来のは、喜ばしい限り。
この業界を目指して、若い才能がどんどん参入されているのも嬉しい限り。
昔は才能ある若手は『早めに芽は摘んでしまえ』とか言う、馬鹿な先輩で溢れてましたが
私は、一緒にこの業界を盛り上げてくれる若手の方が大好き。
いつも、すぐにお友達になって、私に出来る援助は惜しまないでやって来ました。
世界中、コンサートやライブで演奏して回っていますが、
どこへ行っても日本のアニメ音楽は大人気です!
世界中のファンの方々が、凄くリスペクトしてくれる。
本当に、今は昔の物語ですね。
今年も、2、3カ国で公演する予定です。
頑張ります。