チャリダーアキ君との出会い4
今日は昼頃に何人か見に来てくれて、あとは誰も来てない。
平日は大抵午後2時頃までは誰も来ず暇だ。昼寝でもしよう。
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昨日の続き。
****************************************チャリダーアキ君 との3度目の出会いは3ヶ月後のことだった。
アリススプリングスから南に向かった私は途中でウルル(エアーズロック)に立ち寄った後、
さらに南下してアデレードに向かって歩いていた。
さて、アキ君はというとアリススプリングスから北上してカサリン。
それから西海岸のカナナラ、ブルーム、カナーボン、パース、そしてナラボウ平原を越えて
アデレードへと大陸をぐるっと回るルートを取っていた。
大陸一周中の彼と大陸縦断中の私のルートが重なるのはポートオーガスタからアデレードまでの
間約300kmだけ。アキ君にとっては18,500kmのうちの300kmだ。
出会える可能性もないことはないがまずそれは無理だろうと思っていた。
もう通り過ぎてるかもしれないし。
ポートオーガスタにたどり着き、インド洋以来約8ヶ月ぶりの青い海を見てほっとする。
暑さと蠅に悩まされ続けた後だったので、道中3度目となるホテル泊まりで5泊してから
ゴールのアデレードまでの最後の道のりをリヤカーを押して歩き始めた。
その翌日は朝8時半頃に出発。途中で通りかかった車に「どこまで行くんだ」と聞かれ
「アデレードまで」と答えると「それは長い道のりだ」と言って冷えたビールを一本もらう。
その後しばらくして後から1台の自転車が通りかかった。
彼はオランダ人でリオンといい「君のことはアキに聞いて知ってるよ」と言った。
「えっ?アキ君を知ってるの?彼とはどこで会ったの?どの辺を走ってるの?」
私は勢い込んで尋ねた。すると彼の答えは思いもかけぬものだった。
「あと1時間もすれば走ってくるはずだよ」
おお、この道を彼が走ってくるのか。それを聞いてからは後方が気になって仕方ない。
何時間か歩いて木陰で休憩している時、ついに遠くの方に自転車の姿が見えてきた。
来たぞ、来たぞ。彼は前を向いて走っていて、道から少し離れた私の姿に気づく様子はない。
十分近づいてきてから「アキ君!」と声をかけると
「んっ、ええーーーっ!ふみさん?!!!」
と驚いている。それはそうだ。彼の方は私のことを全く聞いていなかったんだから。
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