「コレクションは新しい」から始まる縁 | 歩き人ふみとあゆみの徒歩世界旅行 Fumi's trek around the world on foot

「コレクションは新しい」から始まる縁

【これまでの総歩行距離(海外+国内)】約21,000km
【あゆみと歩いた距離】5,635km
【台湾で歩いた距離】375km
【記事内の行程】計33km 花蓮県 鳳林郷 林營→(8km)→壽豐郷 豐田→ (25km) →花蓮市
【台湾で入った温泉】3湯

【現在地】花蓮県 花蓮市 9日目台湾51日目)


 


 

この季節の台湾の蒸し暑さにも少しずつ慣れてきたし、台湾の人々の優しさに触れていろんな素晴らしい

経験ができて楽しい旅なのだけれど、旅の途中で一つだけこれはキツいと思うことがある

 

 

 

それはごく小さな生物の存在だ。

 

 

 



腕

これはその小生物に咬まれた(正確には血を吸われた)跡だ

 

そのにっくき生き物の名前は

 

 

「小黒蚊(シャオヘイウェン)」

 

 

体調はほんの1mmほどで、足にとまっているのを見ても黒い塵が付いているくらいにしか見えない。

 

なのに、こいつに刺されるとすごく痒い。

そして、いつまでも、何日も痒い。

 

「痛い」

 

と思った時にはもう何箇所も咬まれている。

気が付くと足首の辺りに何匹もとまっていたりする。

なぜか、足首や膝、肘回りをよく咬む。

しかもすばしこくてなかなか叩けない。

 

なんという最悪な小虫なんだ

 

 

私は蚊にはもう結構慣れっこになっていて滅多に腫れたりしないのだが、こいつにやられたら

 

写真のようにたくさん腫れてしまった

 

海岸部ではあまり刺されなくて、縦谷のある玉里あたりから急にたくさん出始めた。

 

 

聞いた話では台湾でも北部や西部、都市部ではあまりいないそうだ。

 

日本から台湾に移住した人でこいつに悩まされる人も多いらしい。

でも数年経つと体が少しずつ慣れてくるそうだ。

 

 

 

海岸部から花東縦谷に戻った途端に、またこいつらに悩まされはじめた。

 

 

 

肌の弱い舞ちゃんは帰国後も痕が残って大変だったようだ。

 

私もついつい掻いてしまって足首には引っかき傷痕がたくさんできてしまった。

 

 

その上、疲れもだんだんとたまっているようだ。

 

だから、花蓮市に着いたらゆっくり休養を取ろうと考えていた。

 

 

 

花蓮市までは残り30km足らずだが、あゆみの体調が良くない。

 

 

 

 

今日は8kmほどしか進んでないが、天気も悪くなってきた

 

 

 

 


コレクションは新しい
町角でこんな看板を見つけた。

 

 

 

「コレクションは新しい」

 

う~~ん、これは新しい。

 

 

残念だが、店は閉まっている。

おそらく「集鮮」を日本語訳したらこんな言葉が出てきたんだろうな

 

 

 

コンビニでトイレを借りてしばらく居た後、近くの食堂で昼食を食べていると大粒の雨が降り出した。

 

 

今日はもうこの辺までとしよう。
また先ほどのコンビニに戻るのもなんだし、小学校に行くにもまだ早すぎる。

どこか良いところないかな、と思ったところで先ほどの「コレクションは新しい」の店を思い出した。

もう開いてるかもしれない

 

 

 

 

あゆみの予想通り、店は開いていた。

 

 

 

 

よし、ここでしばらく時を過ごさせてもらおう。

お気に入りの「珍珠奶茶(チェンチューナイチャー:タピオカミルクティー)を注文する

 

最近すっかり癖になってしまって、飲み物を頼むと言えばこればかりだ

 

 


タピオカミルクティー
ドリンクのカップにもやはり

 

「コレクションは新しい」

と書かれていたのだが、驚いたのはその裏だ

 

そこにあったのは、なんと

 

「利休七則」

であった。

 

 

 

 

マスター

 

 

 

 

店長の黄(ホワン)さんは親切で何かと私達に気を遣ってくれる

いろんな味を試させてくれたり、黒小蚊の虫除けや虫刺されの薬をかしてくれたり、西瓜を出してくれたり

ワイファイや電源を使わせてくれたりした

 

ほんと、どこに行っても親切な人に出会えるなあ

 

 

彼は英語はほとんど出来なかったので、筆談も交えながら話をして、フェイスブックでも友人になった

 

 

 

 

 

楊さん

 

 

 

 

そうしてる所にドリンクを買いに立ち寄った一人のお客さんがいた。

 

黄さんに話を聞いた彼女は私達に英語で話しかけてきた

 

 

「今夜はどこで泊まるの?」

 

 

「近くの小学校に行ってみようと思ってる」

 

 

すると

 

「ちょっと待って」

と言って誰かに電話している

 

そして電話が終わるとこう言った

 

 

「うちは宿をやってるんだけど、泊まっていきませんか?無料でいいですよ」

 

 

 


新たな始り

 

 

黄さんも言う

「それがいい!」


おお、なんという展開だろう

 

これは正に

 

「コレクションは新しい」

が繋いだ縁だ。

 

ありがとう、黄さん

 

ありがとう 「コレクションは新しい」
 

 

 



楊さんと

 

 

私達を家に誘ってくれたのは楊さん。

男の子二人と一緒に私達もついていく。

そして黄さんも自転車で付いてくる

家に到着

家の前まで見送ってくれた黄さんとお別れ。ありがと~

 

そしてリヤカーごと中に入る

 

 



大きな家

 

むむむ、家がでかいぞ

 




収まる

 

納屋のひと隅に収まるリヤカー

 

 

 

 

 

そして案内された部屋は

部屋

わーー、すごいぞ

 

綺麗だし、外の眺めもいいし。

 

こんな宿自分達では絶対泊まれない・・・

 



驚いたのは部屋だけじゃなかった。

 


外に出てみると


庭

いったい、なんだこれ?

公園?

 

 

 

 



庭2

 

 

 

 

庭には鴨が歩いていて

 



池

 

大きな池が・・

 

 


庭3

 

なんて豪華な庭のある家なんだ。

 

楊さん一家は台北近くからこちらに移住して、この宿を始めたそうだ

 

 

 



子供達

 

 

広い庭の一角を自由に掘り返して遊ぶ息子たち

 

これは大土木工事だぞ

 

 

 



池より

 

池から水を運んで

 


大工事
造った堀に水を入れ始める。

 

 

最初は濡れるのを気にしていたが




二人とも

 

すぐにこの有様に。

 

自由だー

 

 

こんなに自由に遊べる子供達は幸せだ。

 

 

小黒蚊なんて気にも止めてない。

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく経つと、二人が池に飛び込む音まで聞こえてきた・・

 

 

 

 

 


夕食は簡単な物しかないと言ってたのに

 

 

 


夕食

料理がたくさん並んでる
しかも美味しい

御馳走様でした。

 

 

夜は何の物音も聞こえず、ぐっすり眠らせていただいた。

 

 

 

 


元気出たぞー。

 

 

今日は頑張って花蓮まで歩けそう



暗雲

でも天気は相変わらず悪く、珍しく午前中なのに雨が降り出した。

 

降り始めると雨宿りしたり、傘を差して歩いたりしているうちにまた止む

 

 

 

 

 



花蓮へ

 

 

 

 

やった!ついに花蓮だ。

台東以来の都会に着いたぞ

 

 

 

休養とこれからの山越えの準備にしばらく滞在するつもりだから安いホテルを探し回るがなかなか見つからない。

 

 

 

 

 

 

 

背包客桟(バックパッカーズ)のドミトリーで、二人で840元

 

 

 

 

 

ドミトリー

 

男女混合の相部屋だ。

これでも予算オーバーだが疲れてるし、部屋はとても清潔だし、とりあえずはここに2~3日落ち着こう。

 

 



足の腫れ

 

 

あゆみの太ももには湿疹が出ている。

いつも体調が悪い時に出るものだ。


まずは体調を整えることだけを考えよう

(この辺あまり写真撮ってなくて、あゆみのブログと写真ほぼカブっててすんません。タイトルもだけど)







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