〜つぶやきキドーのぼやきのようなつぶやき。"リハビリなう。"〜

つぼやき第1夜のテーマは「リハビリ~トレーニング内容・設備編~」です。

その前に・・・
今日、歩行器を利用し立位姿勢をとり、
Thrust(スラスト)、腹筋を使いながら腰を「突き出す」トレーニングをしていると、
ブーっと勢いよくオナラが出ました。

腹筋が使えている証拠ですね。なんか一人でテンション上がっちゃいました。

今日はリハビリ内容についてでした。

<トレーニング内容について>
まず、トレーニング内容を体系化するとこんな感じです。

①脚の動きを強くするトレーニング

②脚以外を強くするトレーニング

③実際に脚を使って歩くトレーニング

に大きく分けられます。
歩行訓練ばかりしていると思われがちですが、
それ以外のトレーニングが非常に重要になって、それらがかみ合って、
初めて歩行のトレーニングが意味を成してきます。


①脚の動きを強くするトレーニング
動かない脚、弱い動き脚を無理やり動かして強くします。
百聞は一見に如かずなので映像で説明すると、例えば、こんなトレーニングです。
→これは、ハムストリングを動かすトレーニングです

人間の体って、本当にすごいです。
神経は分断されて二度と動かないと医師に言われていた脚の神経が動き(connect)始めています。

上のようなトレーニングを継続させることで、
実際にハムストリングの収縮が出た瞬間のトレーニングです↓

他にもあります。
立つためには膝をロック(伸ばす)する力が必要ですが、そのために脚を自分の力で伸ばすことを意識し、
何度も何度も膝をアンロック(曲げる)からロックを繰り返します。

しかし、僕はまだまだ膝ロックは自分ではできません。
が、これも確実に力強くはなっています。


②脚以外を強くするトレーニング
よくブログやフェイスブックでも紹介していたコアトレーニングに代表される、
一見歩行とは何の関係もないトレーニングですが、歩くために重要な正しい姿勢を保つために
脚で踏ん張れない分、脚以外の部分を強化し、体を支えるんです。

体幹トレーニングの意義は、以前のブログをご覧ください↓

サディスティックなトレーナーWadeとのコアトレーニングです。
これはGennyとのトレーニング

これも、脚以外の体幹を鍛えるためのメニューです。
特に腹斜筋を鍛える目的ですね。

③実際に脚を使って歩くトレーニング
①、②の実践的に使うのが歩くトレーニングです。
全てをココで発揮させます。

歩きながら、これまでのトレーニング全てを意識するのは難しいので、
毎回歩く際にテーマをしぼって歩行トレーニングをします。

例えば、この日は①で紹介した膝ロックを意識してトレーニングに臨んだので、
歩行トレーニング途中で「膝ロック」を復習しています。

ただ漠然と歩いているだけだと成長は限界があります。
個別にやってきたトレーニングを最終目標の歩くことに生かそうとすることで、
自分の足りない部分が見えて、それをまた①や②のトレーニングにフィードバックできます。

そうすれば、①や②のトレーニングの質も濃くなっていきます。

<トレーニング設備について>
トレーニング①、②、③を実現させる設備はどのようなモノをイメージしますか?
”リハビリ”と聞くと、何か特別でそれ専用に用意された器械を使ってそうですが、
「基本的には一般のトレーニングジムで使っている器械」とほとんど変わりません。

最も重要なのは、トレーナーの創造力です。
上記のトレーニングを目的に併せて採用する器械を駆使して実現していくんです。

使用されている器械は例えばこれ。

●TOTAL GYM(トータルジム)
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主に、膝ロック・アンロックを鍛えるために使用されているマシンです。
健常者も色んな用途で使われています。(参考にしてください)

●Free Motion(フリーモーション)
縦横斜め、あらゆる角度で不可をかけられるので、
腹筋、背筋、腹斜筋、②のあらゆるコアトレーニングで使用します。

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ここでは、背筋を鍛えるために使用しています。

また、動かない脚の動きをサポートするために負荷ではなく筋肉をサポートするために利用すれば、
①のトレーニングにも使用できます。
→これも、負荷ではなくハムの動きを助けるために使用しています。

●KEISER(カイザー)

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主に上下に負荷をかけられます。
例えばこれは上向きの負荷を利用して大殿筋を締める動きを助ける目的で使用しています。

これは、膝ロックのトレーニングをするために、
上の負荷を利用して、スクワット姿勢をとるために体を支えるのに使用しています。


●その他
既存の器械だけでなく、ハンドメイドで作られている(改造されている)ものもあります。
Making Strides内での担当はJimで、ジム内にはJimが作った器械がたくさんあります。

例1)例えば、Wadeがコアトレーニングで利用するこちらの器械は、
金属のフレームに長さを調整できるベルト付きの吊り輪を利用しています。

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例2)これは、主に立位姿勢保持のトレーニングで使用しますが、
紫色の手すりを地面に固定し常設されています。

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例3)TRED MILL (トレッドミル)を利用した歩行トレーニング
→トレッドミルは皆さんもよくご存知かと思いますが、脊損者の体を支えるために、
建物の天井からつるしたハーネス(ヒモ)で体を支えながら歩きます。

このように、既存の器械に手作りで改良し、上記のトレーニングを実現していくのですが、
繰り返しますが、ただ単に器械を使用してトレーニングするわけではありません。

Making Stridesで驚いたのは、同じ目的でも、全く同じトレーニングを続けないこと。
簡単に言うと「飽きさせない」トレーニングでした。

器械とアイデアを組み合わせることで、ただ同じトレーニングを繰り返すわけではなく、
少しずつやり方を変化、進化させていきます。

それにより、クライアントのモチベーションを保ち、成果を出していけるんです。
そんなトレーナー陣とトレーニングできた6か月は今後のリハビリ生活の財産になりました。

これからは、自分の家で質の高いトレーニングを続けられるよう、
上記の知識を生かして継続していきたいと思います。

今日は長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
全ての設備を紹介することはできませんので、今日はこのあたりにしたいと思いますが、
何か、質問があれば何でも質問してください。

何でも答えます。
明日は2日目:人生観、仕事観についてつぼやきたいと思いますので、
よろしくお願いします!!