だんだんと春らしい暖かな日差しを感じるようになってきました。
そうです。今年も花粉症シーズンがやってまいります。ティッシュとマスクが手放せません。ヘックショイ、ちっくしょーい!



新人公演ですね。


さて、今回のブログテーマ「私と演劇」。
ぐだぐだと身の上話を語ってもいいのですが。演劇に対するあつーい思いを語ってもいいのですが。
そういう話は(めんどうなので)頼もしい同期に任せて、ちょっと寄り道。

授業のある時、空きコマにふと寂しくなると部室を覗きに行きます。
誰かいるときは退屈を潰すようなおしゃべり。誰もいないときは奥底にしまわれた資料を探検。
東女の部室は(少々散らかっておりますが)面白いです。如月小春時代の演出ノートやチラシが眠っていたりします。埃にまみれながら、ちょっとした冒険です。


皆様、如月小春をご存知ですか?
1980年代の小劇場ブームをリードした綺畸出身の劇作家・演出家です。詳しくは「ググって」くださいまし。
恥ずかしながら私はここに入るまで如月小春のことは知りませんでした。
(高校の部室に「DOLL」の脚本があったことは覚えているのですが。その時は開くことさえもしなかったのです。)



さて、

如月小春はもういません。


彼女は44歳の若さで2000年に亡くなりました。今から16年。

彼女が母校に残したかすかな足跡を感じることはできても、もう彼女の芝居を観ることはできません。

16年前にも、彼女がここにいた40年前にも、戻ることができないのはあたりまえだのクラッカーです。映像が残っていたとしても、それはやはり別物。現在、唯一彼女の芝居が存在するとするならば、当時実際にそれを観た人たちの記憶の中だけなのかもしれません。
芝居は生ものだとよく聞きます。保存がききません。開封したらお早めにお食べください。ということでしょうか。
観たくても、聞きたくても、もう戻れない。客席に座りその芝居を観ることはかなわない。


まぁ、それが演劇の悪いところであり、いいところなのかも。


そう思いませんか?





そう思ったあなたは見逃せないね。

全3ステージ。




見逃したら損です。乞うご期待。(同期の皆様、ハードル上げときますね♡)


長々と失礼しました。
のびのびと自由にやらせてもらってます。楽しい稽古場です。
駒場小空間に観に来てやっていただけると幸いです。

役者1年野村

劇団綺畸2015年度新人公演『水星劇場』
作・演出 岩崎雅高
3/19(土) 19:00
3/20(日) 14:00/19:00
於 駒場小空間
入場無料カンパ制