今回もまたミラクルズツアーさんからのご依頼でメキシコからのご家族一家の着付けをしてきました。
なんと、お子様達は三つ子!!!
メキシコでは成人式のような記念の15歳のお祝いで日本旅行に来たとのこと。
連日、東京だけでなく大阪奈良など日本各地をなかなか強行スケジュールで観光してきているとのことでこの日も初対面はなかなか疲れた表情で皆さん現れます。
話を聞くと、お父様は風邪をひいて少し熱もあり、ちょっと肌寒い今の日本の気候は南米の方々にとっては少しツライのかも。
最近20歳くらい以上の年齢のお客さまの着付けが多く、英語があまりわからないようで私はコミュニケーションがとれないのもありますが、それ以上に15歳くらいって結構微妙なお年頃のようで性格にもよるのかもしれませんがシャイというかなかなか心を開いてくれない感じで今までになく着せるまでが戸惑いました。
ツアーガイドの奥様がいろいろ説明をしてくれて着物に対する不安を取り除いてくれたり、今回着付け場所をお借りした近所のY様宅の猫のロメオくんが場を和ませてくれたり。
なんとか着付けを開始。
まだまだ寒いし、やっぱり外国人の方々は洋服の上から着付け開始。
3つ子ちゃんの2人の女の子は振袖を。
本当は長襦袢姿も下着ですと最初の着付教室では言われましたが。。。
ここはまあ外国人の方向けのサービスというのもあるので、洋服も着ているし、公開着付けになりましたが、お母様も興味津々で娘さんたちの着付け過程を写真にとっている様子。
167cmの細身の2人は可愛く文庫やだらり結びに。
ヘアスタイルも簡単に飾りをつけてとっても可愛い姿に。
男の子も170cmの細身猫背のシャイな子でしたが、袴をはいて凛々しい姿に。
お決まりの刀ポーズ。
当初はお母様も着付けと聞いていたのですが、なんと私はいいとおっしゃり、でもせっかくだし羽織るだけ羽織ってみましょうよ♪と強引に着せてみたら、案外ノリノリになり着物だけのつもりが帯もとなり、すごい簡易で帯もしてみました。
写真もバンバンとっていたので、それならもっとちゃんと着せたかったよーと(苦笑)
具合の悪いお父様も写真だけは着物を羽織ってもらえて(うちのお店で買ったデニム着物!)
結果的には全員着物を着てもらえてよかったです。
この後柴又帝釈天にも行ったのですが、そこは私はご一緒できず。
私と母はせっかくのお祝いだし、15歳の外国人3つ子ちゃんが着物で歩いていたら参道の道中も目立つねーなんて話をしていたのですが、男の子は恥ずかしがり着物は外には着て行かず、しかもこの日柴又は桜祭りというお祭りで境内の半分は特設テントが張られていて、小学校の鼓笛パレードに神輿が出たりと通常よりごった返していたという状況で。
なかなかこちらが思うようには行きませんが(笑)、着物体験を楽しんでもらえたようなのでとりあえずよかったかなと思いました。
外国人観光客が必ずしも日本文化に興味があるとも限らないし、国による言葉や性格の違いもあるし、それだけでなく、日本人でもまあいろんな人がいますから。
着付けの仕事は着付けの技術だけが大事なわけじゃないですね。
もちろん技術は大事だし、反省点はいろいろあります。
でもそれ以上に想定外なこと本当に起きるのでそれに対応する経験とおもてなしのサービス精神というものはもっと大事なことだと思います。
毎回母も私も勉強させてもらっているので、着付け体験を組んでくださるツアー会社のご夫婦と今回はご自宅を提供してくださり、お茶を出して頂いたり車での送迎をしていただいたY様ご夫妻には本当に感謝しています。
何でもみんなで協力してチームでお仕事するの大事だし、それでなんとかなるものなんだなと。
本当にありがとうございました!